www.tamuken.net

【政と官】 2005年07月21日(木)

 今日の昼、長妻昭衆議院議員にお誘いを頂いて、昼食をご一緒した。長妻議員は、私が都議選で応援した吉田康一郎君の中野区が地元で、そのとき以来のご縁。
 民主党が政権を奪ったときに、内閣を中心にどのような体制にしていくのか、改革に対する官僚の抵抗を乗り越えるためにはどうするか、といった話になった。2年前、菅代表の下で方策が練られ、長妻議員もチームの中心メンバーだったとのこと。
 例えば、各省庁の事務次官・局長(約120名)を政治任用にするための法改正案も既に用意している。大臣は全員、官邸に常駐とし、更に、全省庁の事務次官も官邸内の大部屋に常駐させる。官邸に機能を集中するこの体制は、他の国にも例がないが、これは菅さんのアイディアだそう。省庁幹部の政治任用制は、アメリカに留学して以来、私の自論でもある。想像するとワクワクしてくる。詳細はこちら
 官僚組織には、トップをどうするか、ということのほかにも、キャリア制度・年功序列をどうするか、など問題は多い。例えば、キャリア制度を維持するとしても、採用は、全省一括にするとともに、公務員試験を廃止して民間企業と同様の書類選考&面接だけとする。中途採用を増やす。少なくともキャリア官僚については身分保障を無くす、など。
 若手の官僚には、私と同じような問題意識を持っている人が結構いる。民主党政権がそういう人たちと一緒になって、本当の改革を進めていく。そういう日が来ることを目指して、さぁ、まずは自分の選挙だ!
 なお、長妻議員ついては、省庁の間では「趣意書を乱発する」と毛嫌いしている人もいる。先日、事務所に寄ってくれた財務省の友人が「あれだけ独自に情報収集して、しっかりと問題点を追及しているのはすごい」と言っていたように、ごく一面だけで議員を評価しないで欲しいと思う。
 数年前になるが、古川元久議員について財務省の先輩が「彼は勉強が足りない」と嘆いていた。国会議員は、地元活動で多大なる時間を取られる上、様々な分野の政策に関わるため、どうしても各分野についてじっくり勉強する時間が取れない。一方、官僚は担当の分野だけ詳しくなるのは当たり前。改革の方向性を同じくする官僚をはじめとするブレインと連携して政策をつくっていくのが国会議員の理想だろう。


日記のもくじ
昨日 明日

▲TOP

copyright(C) 2003 TAMURA KENJI All rights reserved.