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233vs228 2005年07月05日(火)

 いよいよ本会議で郵政民営化法案の採決。民主党は最後の切り札、竹中大臣の不信任案を提出しないことになった。現実的に法案が否決される可能性が出てきて、自民党反対派を混乱させない(ちゃんと反対票を投じてもらう)ため、とのこと。可決か否決か、本当に分からない状況。直前の民主党代議士会、国民運動委員長の中山義活議員の掛け声のもと皆で「気合だ!」と叫ぶ。本会議場に入ると、自民党議員はまだ来ていない中、ただ1人、山崎拓議員だけがポツンと座っている。そして次に入ってきたのは綿貫議員。両雄?が最後列に離れて座っている光景に民主党議員は思わず拍手。
 本会議が始まり、各党から1名ずつの討論。その間、安倍幹事長代理が最前列の城内実議員(静岡7区・1期・元外務官僚)を呼び出し、最後列の小泉首相の後ろで話し込んでいる。最後の説得工作か?採決直前、退席する議員はそれほど多くない。
 いざ採決。民主党議員が終わり、自民党議員に。最初に反対票を投じたのは城内実議員。彼はそれまでずっとひきつった顔をしていた。相当のプレッシャーだったのだろう。もともと党幹部からの指示もあって、反対票を投じる自民党議員には民主党から拍手喝さい。そして結果は233対228のなんとわずか5票!自民党のあと3人が反対していれば否決。
 私の読みは甘かった。最後は公明党の「創価学会が推薦しない」という脅しが効いて、反対できる自民党議員は少ないと思っていたのだが、51名(反対37欠席14)も造反者がいれば、その脅しも効かなくなる。実際に50名以上の人を創価学会が推薦しなかったら、総選挙で自民党が負ける可能性が出てきてしまうからだ。まさに「みんなで渡れば怖くない」。
 こうなると参議院の自民党議員の反対派も勢いづく。参議院で否決される可能性が出てきた。もし否決されたら、小泉首相はまず解散するだろう・・・。
 ちなみに、私の地元の望月義夫議員は欠席。先日は「派閥幹部からの働きかけが無くてかえって困る」と言っていたが(日曜の日記参照)、今朝、所属する堀内派の堀内会長が会長職を辞職したことがどれくらい影響したのだろうか?倉田雅年議員(賛成票)は橋本派や地元のプレッシャーよりも財務大臣政務官としてのポジションを優先したということなのだろうか?


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