英国人の彼女 6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。
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2003年04月30日(水) |
エジプト6日目(アブシンベル) |
この日は朝からアブシンベル神殿へ飛行機で向かいます。空港で朝食を取ろうとパンと紅茶を買ったら、町中の10倍くらいの値段を取られてビックリ。何かの間違いじゃないかと思って売り場の女の子に聞いてみても、「空港だから」の一言で片づけられました。「空港だから」って、何の理由にもなってないから。
エジプト、観光で成り立っているのはわかるけれど、あからさまに観光客をカモにするやり方はどうかと思います。
日帰りで行くと、アブシンベルでの滞在時間は2時間程度になります。まあ、2つの神殿を見学するぶんには十分な時間ではあるのですが、この時間帯に同じ飛行機に乗ってきた人(けっこう大型機)のほぼ全員が集結してしまうので、かなり混み合います。空港から神殿までは無料バスが出ているのですが、誰もいない神殿を散策したい人、観光客の写っていない写真を撮りたい人には、空港から出たらすぐにタクシーを捕まえて自力でアブシンベルまで向かうことをお勧めします。
空港からタクシーを飛ばして20分程度。料金所から山をぐるっと回ったところにアブシンベル大神殿と小神殿が登場します。実はこの日、朝から微妙に揉めて、ダーリン(仮名)も私もお互いムッとしてたのですが、そんな気持ちは一瞬でどこかへ行ってしまいました。
とにかくすごい迫力。ナイル川をスーダンとの国境まで上ったこんなところに、紀元前1300年代にこれだけのものを立ててしまうラムセス2世の威光とは、どれほどのものだったのでしょうか。
アブシンベル大神殿
一番乗りするダーリン(仮名)。中は一面壁画。
しかもどこを向いてもラムセス2世像だらけ。すごい自己顕示欲です。
昼過ぎにアスワンに帰ってきたあとは、夕方まで休憩してから再びクルーザー探しのためにナイル川沿岸に向かいます。この日は希望通り明日ルクソールに向けて出発するクルーザーが沢山停泊していたのですが、やはりなかなかこれぞ、というものに出会えません。だんだん疲れてきて、もう適当なので手を打っておくー?という気持ちになったときに登場したのが、Abercrombie&Kentの船です。
Sun BoatIVというそっけない名前からしていい感じ。(他のはナイル・ビューティだの、クレオパトラだの・・・)外見もシンプルでいいし、だいたいAbercrombie&Kentが経営するクルーザーなら、まず外れることはなさそうです。絶対いいよね、でも絶対むっちゃ高いよね、と言い合いながら、とりあえず中に入ってみることにしました。
高級感漂う趣味のいい内装。クルージングについて聞きたいんですけど、とレセプションに声をかけると、オーナーが出てきて、バーに通され、飲み物の好みを聞かれます。そんなところも、今までの船とは天と地の差で、私の中でもう絶対この船!と盛り上がってゆきます。乗客は24人までに限定されているらしいのですが、オフシーズンな上に戦争直後で、エジプトはどこもガラガラ。この船も他聞に漏れず、まだ部屋は空いているらしく、ゆっくり考えてね、とオーナーは去って行きました。
客室も素敵だし、船に何の不満もありません。ただ一つ気になるのは、その値段。3食付き、途中立ち寄る遺跡のツアーガイド付き、で、いったいいくらになるのでしょうか。なんたって、ケニア・タンザニア2週間の旅6000ドルから、などと企画している会社ですから、どれほど高くても驚きはしません。
彼:一泊いくらまでなら出していいと思う? 私:3泊することになるんだから・・・1人150ドルくらい? 彼:僕もそれくらいを考えてた
3日で1人5万円というものやや考えものですが(その上オールド・カタラクトで3泊合計1000ドル近く使ったばかり)、せっかくエジプトまで来てケチるのはつまらない。一泊1人150ドル以上ならあきらめようね、と決めて、オーナーに話しにいったところ、
1泊1人75ドル。
オフシーズンで、しかも観光客が全然来ていないからでしょうか。すぐさま決めて、明日の朝8時半までにチェックインすることになりました。
後から聞いたところ、この船は、ハイシーズンには1泊200ドル以上するそうです。
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