「ボーダー」
大事なのは距離ではなく境界線だと思う。それは存在を個別化するために必要であるが決して乗り越えられないものであってはならない。僕らはその境界線が一体どんなものかを知るべきだ。越えるための通行証がある時は、言葉であったりある時は、優しさであったりある時は、沈黙であったりすることを知るべきだ。境界線があるからこそ僕らが抱き合った時なんだかとてもぼんやりとしたなんだかとても確信に満ちたなんだか温かな幸福感に包まれるんだということを知るべきだ。