GRATEFUL DAYS
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2004年06月04日(金) むらむらむかむか

 得体の知れない鬱憤と破壊衝動が身体に着々と溜まっていて、そろそろ暴発しそうです。いや、得体が知れなくはなくて、理由というか鬱憤の発現元はわかってるんですけど自分がそれに対して苛立っていると認めたくないのです。極限に達するとブチ切れた挙げ句対象をぶん殴りまくるっつー最低最悪な行動に出かねないので、ここらでガスを抜いておきたいのですが……如何ともし難く。私の精神構造は全く持って子どもです。気に入らないことがあるとすぐ癇癪を起こす。癇癪を起こしている自分に苛立ってまた癇癪を起こす。ネガティブな無限ループで溺れそうです。ぶくぶく。

 今日は午後がまるまる実習、の筈だったのですが、片方の授業がなんと先生と雑談している内に終わってしまいましたo_ _)o 二時間半まるまる雑談ですよ。何事。いや、面白かったんですけどね。先生は今七十歳くらいなのですが、若い頃に言葉がわからないのにフランスに渡って、そのまま八年滞在したんだそうです。したら、日本語忘れちゃって言語障害になっちゃったとか。日常会話で使うような簡単な単語が出てこないんだそうです。人間の脳って面白い。先生は松田優作や竹中直人に教えたことがあって、川端康成とも知り合いで、でもってフランスだったかドイツだったかの警察のブラックリストに載っちゃってるんだそうです。すごいんだかすごくないんだかわからない。
 雑談の中でちらっと、学生運動の話が出てきました。私の通う大学は学生運動が滅茶苦茶激しかったらしく、生協がないやら、大学の周りにやたら高い柵がめぐらしてあるやら、備品に血痕が残ってるって噂やら、と今でもその名残があちこちにあります。大学近隣のアパートを借りようとすると断られるなんて話も聞きました。学長室に突撃した学生たちが将棋倒しになって何人も圧死したとか。
 そんな歴史を持ってる大学ですが、今は至っておとなしいものです。私が言うのもなんですけれど。激しい情熱を持っていた先輩たちに憧れているけれど、生活を成り立たせるので精一杯になっちゃってて何もできないでいます。有り余るエネルギーを鬱憤に変えるばかりでいます。芝居に打ち込んではいるんですけど、何か物足りなくて虚ろな感じがしています。御歳七十歳(推定)の先生は、そんな私たちを事あるごとにアジります(笑 大学ぶっ壊しちまえー!とか。なんか、そういう突拍子もないことして赦されるのもあと数年だから、何かしたいんですけど、ううーん。
 こういうことを考えていると、椎名林檎のデモ集に入っていた「ネガティブ」という曲を思い出します。林檎が作った曲じゃなくて、寺坂トモヒロさんの「針のない時計」という曲を題名変えてカバーしたのだそうですけれども(歌詞はこちら)近頃よく聴いている曲です。聴くたびに、このまま朽ちてたまるか、このまま丸くなってたまるか、と思います。でも、思うだけになっちゃってるのが現状……。
 余談ですが、卒業生でもある装置コースの先生が、学生時代に「安くて丈夫なバリケード」を作って闘ってたって話を聞いて笑いました。さすが装置さん。


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