貞子。(早矢花)のきまぐれ日誌

2003年12月04日(木) 今更なんだけど。

極たまに、3年前に亡くした父方の祖父のことを思い出します。
今も風呂に入っていたら、なんとなく思い出していたんですが、
その思い出していた風景というのが、
葬儀場で荼毘に伏した直後の、まぁ、そうですよ、
焼けたて?(酷)のあの風景なんです。

通路からモーター音が響いて運ばれてきた祖父の真っ白な骨。
真っ白でいかにもカルシウム(殴)ですといわんばかりで、
炉から出したばっかりで高音で熱くて、ぶすぶすと煙を上げつづけているから、
部屋の中がその煙と匂いで充満していたのをまざまざと思い出すのです。

後にも先にも今のところ、人体模型のようなあんなはっきりとした人骨を見たのは初めてで、
結構衝撃的な出来事でした。
頭蓋骨の骨を最初に割ってそのかけらを骨壷に納めるのに、
なかなか割れなくて、
その真っ白に焼け残った骨に箸を何度も突き立ててやっと割れたのに、
不釣合いなほど軽いからからとした小さな音がしました。

なんで急にこんなことを思い出したのか。
ちいっともわかりませんが(困惑)、
私は祖父に大変可愛がられたにもかかわらず、
彼の晩年においては私から祖父に返す愛情は皆無に近くなってました。
老いから来る病や傷害で身体がだいぶ不自由になっていた祖父が
正直好きではなかったのです。
それは見た目だけでなく、精神的なものも含まれるんですが。

特に申し訳ないとか、後悔しているとか。
そういう気持ちはいっさいありません。
それは私の中の心の問題で、
私は自分が大切に思ったり情が沸いた人に対してだけ、
過剰ともいえるほどの愛情や情けをかけるのですが、
そのほかの人に対しては冷徹な態度や心情で接する事がままあります。
(人間とは多少そういうものであるとは思うが、私はその傾向が強い)
それ故に私は祖父に対しては情が無かった、と言えるのですが、
それは私自身のほかに周り、祖父自身にも私の心が離れていく要因がそろっていたと考えられます。

幼い頃祖父に抱かれて寝て、さよならしたくないと泣きながら車に乗った孫娘を、誰がこんな冷徹ともいえる娘に育つと予想したでしょうか。

でも、本当。今更なので、なんともならないのですが。

突然思い出したのは、祖父がたまには思い出してくれ、と願ったからか。
それとも私が無意識に良心を働かせたのか。


でも思い出すのがお骨拾いというのはあんまりだよなぁ。(苦笑)


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