家族進化論
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2020年06月06日(土) GRIT and GLIDE 2020

シンガポールで学んだこのことを、明日の朝礼で。

上記グリット・スケールの「情熱」に関する質問のなかに、目標に対してどれくらい「熱心に」取り組んでいるかをたずねる質問はひとつもありませんでした。そして多くの人は「情熱」を「夢中」や「熱中」と同じような言葉だと思っているものなので、それを意外に感じるかもしれません。
しかし、偉業を成し遂げた人たちに「成功するために必要なものはなんですか?」とたずねると、「夢中でやること」「熱中すること」と答える人はほとんどいないのだそうです。多くの人が口にするのは「熱心さ」ではなく、「ひとつのことにじっくりと長いあいだ取り組む姿勢」だというのです。
初めてトレードを行った日から40年も50年も経ってもなお、金融市場への関心を持ち続けている投資家はいるはず。数学のひとつの問題を考え続け、何年経っても「こんな定理なんか、もうどうだっていい。他の問題に取り組もう」などとは夢にも思わない数学者もいるでしょう。だからこそ、グリット・スケールの「情熱」に関する質問は、同じ目標にどれだけ継続的に取り組んでいるかを問うものばかりなのだという考え方。
そもそも「情熱」という言葉は、「ひとつのことにたゆまず専念すること」を表す言葉として適切ではないのかもしれません。しかし重要なのは、なにかに熱中するのは簡単でも、それを持続するのは難しいということだと著者は主張しています。


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