家族進化論
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2018年05月16日(水) 丸山先生のメルマガより引用

【英語も山も】
「一見地味で単調な基礎トレーニングの積み重ねこそが、君たちの
力になってくれるんだ。」

英語の授業でも、山岳部の練習でも、私は常にそう言います。
山岳部でも、時折いるのです。平日の練習にはほとんど顔を見せな
いのに、いざ「山へ行く」となると参加しようとする部員が。

参加させません。

だって皆で山を楽しむために日頃しんどい思いをしてトレーニング
に励んでいるのに、練習を共有するからこその信頼感で結ばれてい
ないメンバーが山登りに来たって迷惑ですからね。

英語でもいるのではないでしょうか。基礎トレーニングをサボって
おいて、「英語が苦手です。どうしたらいいですか」などという人。

言うまでもなく、「英語をきちんと使える」という華やかで楽しい
境地に至るためには、日々の基礎トレーニングが欠かせません。
語彙・表現を覚え、文法を学び、たくさんのインプットを自らに課
して、覚えた英語を使っては修正する。そんな地味なトレーニング
の繰り返しなくして、英語を使えるようになんてなれるはずがあり
ません。
トレーニングの部分で手を抜いておきながら、「英語を話せないの
は教育が悪いからだ」などと言い出すのでは虫が良すぎるというも
のです。

さて、中高の教員として、私は、生徒たちにちょっとのことでは負
けない体力をつけてほしいし、英語の基礎基本をしっかりと身につ
けてほしいと願っています。

私たち指導者にとって大切なこととは何でしょう。
それは、「単調な基礎トレーニングを飽きさせずに続けさせてやる」
こと。つまり、「一緒に走ってあげる」ことだと思います。

「歩荷」なんて地味でしんどい練習ですけれど、「よっしゃ、23
周目—」などと声をかけながら生徒と一緒にザックを担いで階段を
上り下りすれば、生徒はちゃんとついてくるんです。
「こうすると楽だよ」「靴ひもほどけてるよ」「もうちょっとがん
ばれ」そんなふうに声をかけ、コミュニケーションをとりながら、
一緒に汗をかくことは私にとってもとても楽しいひとときです。


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