丸山先生のメルマガより引用

今回の補講では、「英文を暗唱するとはこういうことか」と体感し
てもらうために、試験に出題した英文を10個暗唱させることをゴー
ルに設定しました。

具体的には、英文を10個印刷したプリントを配布し、以下の手順
で進めます。

「１．きちんと読めるか確認する。」
「２．意味は取れるか確認する。」
それから、「３．それぞれの文でどういう事項を押さえればいいの
かを各自で分析する。」

この３のプロセスがとても大切だと思います。

例えば、President Trump arrived in Germany just now. (トランプ
大統領はつい先ほどドイツに到着した)という文があります。これを
「機械的に音読し暗唱」しても、あまり意味はないでしょう。
この文を覚える際のポイントとして、以下の項目を意識させたいと
ころです。

A．arrive は単なる行為を表す自動詞であり、「どこに」をいうた
めには前置詞 in または at (場合により on) が必要。

B．just now は過去を表す副詞であり、過去形と共に用いる。

こういう項目を各自で分析させてから、「４．10の英文それぞれの
ポイントを皆で確認」しました。

ここまでやったら、あとは「５．たくさん音読して暗唱する」とい
う流れです。クイックレスポンスを繰り返しながら、最初の５文を
全員が完全に言える状態にまでもっていきます。くどいくらい繰り
返すうち、生徒の声が大きくなっていることに気付いて、「あ、こ
の方法はよかったかも」と思いました。

ここで１回見ないで書かせてみます。すると、書けています。

それから「６．時間を取り、各自で10文全て覚える。」

最後は「７．グループを作らせ、グループごとに口頭試験に合格し
たら解散」としました。

結果としては、目標時間までに全員合格することができました。