家族進化論
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2017年05月11日(木) 丸山先生のメルマガより

よりよいものにするために。
(以下引用)

【暗唱テスト】
生徒になるべくたくさんの英文を暗唱させたいので、定期考査後に
口頭での「暗唱テスト」を行っています。
具体的に紹介します。

【覚えさせる英文】
生徒に暗唱させる英文は、授業で扱った文法事項と、その間の帯活
動で扱ったユメタンのフレーズとを組み合わせて自作しています。
直近ですと、文法は「不定詞」を扱いました。
平行して触れていたのは、『ユメタン0』Unit 1 と Unit 2 のフ
レーズです。
両者を組み合わせると、以下のような英文ができてきます。『ユメ
タン』を採用なさっている先生には、「ああ、なるほど」と思って
いただけるのではないでしょうか。

<暗唱英文例>
(1) 大学を卒業できて、コケシは幸せでした。
Kokesi was happy to graduate from university.

(2) 宇宙飛行士たちがロシア語を学ぶことは必要です。
It is necessary for astronauts to learn Russian.

(3) カズマサは、どちらの女性と結婚すべきか知りたがっている。
Kazumasa wants to know which woman to marry.

(4) 神様はポニョに、多くの魚たちの前で歌うように頼んだ。
The god asked Ponyo to sing in front of many fish.

このような味わいの文を21個作りました。

【暗唱テストの前に】
さて、これらの英文を「覚えろ!」と言っていきなり提示はしませ
ん。まずは授業で、生徒たちに英作文させます。
英作させた後、解答として「暗唱例文集」を配り、「定期試験直後に
暗唱テストをするからクイックレスポンスできるように覚えてくる
こと」と指示をしました。

【暗唱テストについて具体的に】
定期考査が終わり、今日暗唱テストを行いました。
1クラス45人いますので、テンポ良くやらなければなりません。
私は以下のようにやっています。

<生徒への指示>
1.私が日本語を言うので、即座に対応する英文を言うこと。私が
日本語を言っている途中でも、わかったらかぶせて英語を言ってか
まわない。

2.40秒が経過するか、5つ正解したら時間終了。1つ1点で定
期考査に加点。

3.パスは2回まで認める。

<進め方>
1.あらかじめエクセルでランダムに順番を並べ替えた試験用紙を
45枚作り、持っておく。テストが始まってから、「どれを出そうか」
と悩まないようにするため。

2.手元に名表を用意しておいて、一人終わったらその場で点数を
控えていく。

3.プリントを用意しておき、口答試験中生徒にはそのプリントを
解かせる。

4.試験は廊下で行う。出席番号順(逆からもある)。次の生徒は脇
で待機し、交代の際の時間ロスを防ぐ。

5.生徒が英語を言っている間、あれこれ先回りして助け舟を出し
たり、ごにょごにょとした発音を善意で解釈したりしたくなるが、
ぐっとガマン。じっと生徒の口元を見る。自信のない生徒は自滅す
る。

授業は50分なので、この要領で45人をテストすると、ほぼぴった
り終わります。

【終わりに】
前回、『学力の経済学』という本の内容を参照し、「生徒に勉強を
させる上で、上手に使えばごほうびは有効である」ということにつ
いて書きました。
「テストされる」となれば一生懸命覚えようとする生徒がほとんど
でして、「平常点」というのはある意味元手のかからないごぼうびと
してありがたい存在だと思います。
もちろん、いずれはこうして築いたデータベースの上に、主体的な
学びを重ねていけるようにもっていきたいと思っております。

「定期考査前に英作文」をさせ、「考査後に暗唱テスト」を行うこ
とで、暗唱がそのまま試験勉強になります。その点は良かったです。

今週もお読みくださいまして、ありがとうございました。


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