家族進化論
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2016年04月19日(火) 長文とは

1、長文を読んでから問題を解くべきか

国語だと、本文を読まないで問いにとりかかるのは無謀です。
ところが、英語長文の場合、国語と同じように、先に本文を通読して問題にとりかかるのが理想かもしれませんが、それだとおそらく時間が足りなくなるだろうと思います。
最近の入試傾向として、問題文本文が年々どんどん長くなる傾向があります。また、国語の場合、途中でわからない語が出てきたり、文章の構成がわからなかったりということはほとんど考えられませんが、英語だと途中で意味すらつかめなくなることも珍しくありません。

逆に、本文は読まないまま、問いを先に見てのち、本文の該当部分の前後から答えを推測するやり方は危険すぎます。また、その方法だと、この問題の(3)のような問題には太刀打ちできません。

私は、時間もかからず、また、しっかりと本文にのっとって答えが書ける方法として、問いを先に眺めた後、本文を最初からきちんと読んでいけ、そして本文に問題番号が出てきたとき(この問題だとまず(1)が出てきたとき)、下の問いをその場で解いてしまって((1)の答え、Don't callを解答欄に書き)、答えを書いたらまた本文を読み進め、と言っています。

本文で問題番号が出てきたら解答して、読み進む。本文を読み終わった段階で全問解けている。この方法が、最も危険の少ないよい方法だと思います。


2、習っていない単語が出てきたらどうしたらよいか

習っていない、あるいは、知らない単語がたくさん出てくるのが普通だと思ってください。中学生が学校で習う英単語の数は少なすぎて、それだけではまともな英文はまず作れません。

本文の最後に(注)として未習単語の意味が書いてあれば(公立高校の入試問題はそうです)、先に見ておき、本文で出てきたときに必ず確認しながら読み進めましょう。

注釈もないとき、あきらめずに前後の語句から意味を推測しましょう(と、ほとんどの参考書に書いてあります)。
このとき、あなたの心構えが運命を決します。「自分が知らない、わからないということは、他の受験者も全員知らないはずだ」から出発します(絶対、そのはず、だからです)。「うわ、わからん単語が出た、どうしよう!」と思ったら、その段階で負け、アウト、です。
また、「前後の語句から意味を推測する」って、言うのは簡単ですが、本当はほとんど無理、だと思います(私が学生時代、前後から意味を推測作戦は1勝9敗くらいの確率で負けっぱなしでした)。それでもいいんです。なぜなら、他の人も無理!だからです。また、問題を作るほうもそこはわかっています。問いにはからめません(多分)。人生と一緒です、頑張って(一応は頑張って推測してくださいね)わからなかったら、「無理なものは無理」、あきらめて次の文に進みましょう。


受験生の逆襲

悲観的なことは以上で終わり。次に、知っておくと長文問題をやっつけられるいくつかのコツを伝授しましょう。


登場人物の名前に注意

特に公立高校の英語入試問題だと、本文のシチュエーションは決まりきったものばかりです。外国からの留学生がやってきてああしたこうした、とか、外国の友だちに自分の町を紹介する手紙を書いた(あなたの国をいつか訪れてみたいがつきものです)、とか、英語弁論大会で英文のスピーチをした(この例題がそうです)、とか、まあ似たり寄ったりです。
そうすると、当然問題のほうも似たり寄ったりになってきます。で、人名が非常に重要になってきます。というのは、「本文の内容に合っているかどうか」の問題で、必ず人名でひっかけようとする問いが出てくるからです(この問題の(3)がその仲間です)。人名と、登場人物同士の関係(兄弟姉妹か、友人か、先生か)をしっかりと把握しておきましょう。
人名が出てきたら四角で囲んでおくことをおすすめします。そうすると、うろうろ探して見直す手間が省けます。


文章中のまとまりごとに区切り記号を入れてみよう

高校生になると相当複雑な英文が出てきます。その時、意味のまとまりごとに区切り(/を鉛筆で書き込む)を入れて読んでいかないと、まず内容を読み取れません。
高校入試で準備をしておきましょう。少し複雑な文が出てきたときに、/で区切る癖をつけておくと、超強力な武器となります。

この例題ですと、One night last month there was a phone call while I was sleeping.が一番複雑な文かもしれません。『主語を見つけたらその前で区切る』、この例文だと、(中学生だと主語と思っていいでしょう)there was 〜を見つけたらその前に区切り/です。また『接続詞の前で普通は区切る』、例文だと接続詞while がありますから、その前に/です。
One night last month / there was a phone call / while I was sleeping.これで、先月のある夜/私が眠っている間に/電話があった(かかってきた)、と非常に訳しやすくなります。


長文問題を利用して語彙力をつけよう

単語、連語をある程度知らないと、長文を読むのは大変です。普段から書いて覚えて、語彙力をつけておかなくてはいけません。

逆に、何が重要な語であるかは、長文問題を数多くこなすと自然にわかってきます。長文問題を利用することで語彙力を確かなものにしておきましょう。

この例題だと、
often(しばしば、よく)、sometimes(時々)、always(いつも)と「頻度を表す副詞」が3つも出てきます。副詞の場所(be動詞の後、一般動詞の前)も含めて、意味を正確に理解するべきです。
他に頻出重要語として、important(大切な)、useful(便利な)、easily(簡単に)、remember(覚えている)、should(すべきである)、while(している間)、even(でさえ)、if(もし〜なら)、also(また)、so(そんなに、そう)などが出てきます。
また、よく出題される重要連語としては、for a long time(長い間)、For example(例えば)、all over the world(世界中に)、you have the wrong number(電話番号がまちがっています)、get angry(怒る)、Thank you for 〜ing(〜してくれてありがとう)が出ています。

国語と同様、英語の長文問題ができるようになるかどうかの決め手は、最後は「読む速さ」です。その速さは、数多く読みこなしておくことでしか身につきません。いろいろな英文を読めば読むほど、長文に頻出する単語、表現が何度も繰り返し出てきますから、さらに正確に、速く読めるようになってきます。

最後に、細かいことを注意して終わります。


「日本語で書きなさい」の罠

この例題の(2)の解答は、「夜遅く、まちがい電話をかけてきた人が、謝りもしないで電話を切ったから。」です。
国語っぽい答えになってしまいますが、英語の問題としては例外です。

普通、英語の問題だと、「日本語で書きなさい」は、「該当する英文を正確に訳しなさい」の意味だと思ってください。ですから、適当に要約して答えたり、あっさりとまとめたりすると、不正解になるか、大きく減点されるおそれがあります。


「本文に合うかどうか」問題の注意点

この例題の(3)の答えは、a、b、dは正しい、cのみ×です。ちょっと易しすぎますね。
普通は、もっと意地悪です。人名で引っかけたり、半分は正しいが一箇所嘘があるという問題の作り方がされています。本文を読む以上に慎重に読み、騙されたり引っかかったりしないようにご注意を。


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