クローゼットの片付けをしていて、ファイルの中に紙切れを見つけた。 手帳から破り取られた紙に書かれた、そっけないくらいの短い文章と名前。 メモとしか呼べない、伝言のようなそれは、初めてあの人からもらった手書きの手紙だった。
ふいに、込み上げてくる苦しいくらいの切なさに涙が出そうになる。 忘れようと決めて、 忘れられるはずだと努力して、 もう忘れてると思ってた想いが、 ちっとも消えてはなかったことを思い知らされた。
毎日毎日考えて、想い続けて、 想い続けるだけの辛さに堪えきれなくなって、おかしくなりそうだったから、考えないようにしてた。 ほんとは、考えないようにすればするほど、忘れようとすればするほど、 いつも、想い出してたのに。
結局のところ、私は忘れるつもりもないし、諦めるつもりもないんだろう。 だったら、少しでもあの人の目に映るように、認めてもらえるように、自分を磨かなきゃ。
継続は力なり、だよね?
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