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2004年03月20日(土) 3月なのに、雪だってさ


 見上げれば手の届きそうなほど低い空から、余すところ無く細い道まで凍てつかせるように、冷たい雨に混じって、千切ったような綿雪がほわほわと降る。こんな寒い日は、暖かな部屋で何も見まいと瞼を閉じて過ごすのがいい。

 離れている魂の半身を両腕で引き寄せ、抱き締めたはずが抱き留められていた、夢の中。熱く伝わる鼓動は果たして誰の生きている証?
 ねえ、どうして人は夜に泣くのだろう?
 溢れ出す前に、瞼を閉じて眠りに就こう。




 手を伸ばせば届く距離に居る人は一番遠い処に存在していて、すぐには触れられない処に居る人が今は一番近しい人に感じる矛盾。




 切なさと嬉しさの狭間で 6点。




 待ち焦がれていた言葉以上の気持ちが伝わって、そんな時は溺れてもいいですかい?



香月七虹 |HomePage