+女 MEIKI 息+
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あの時の想いを少しでも蘇らせたくて も一度あの海に出かけてはみたけれど 夕凪の髪は淑やかなまま 扇情的な恋を忘れたかのように 少しも乱れようとはしない
気づけば崇めく誘っていたはずの あなたの目さえうつろいで それは儚い泡沫のゆめだから たぶん綺麗に見えたのでしょう
掠れた記憶の中 肌を合わせたせめてものぬくもりが 女であることをまた悔やませる
今ならどんな嘘でも構わない 幻でも 一時の戯れでも それが愛に見えるなら
このまま夜に堕ちればいいのに 女はたぶん散際が華
演歌の作詞家って、こんな感じなのか? 歌のタイトルと好きなフレーズ繋げただけで雰囲気になるもんだ。
久々にリンダ(オカマ)と会いました。 いや「会わないとおしかけるぞ!」と、一方的に脅迫まがいの携帯メールがぢゃんぢゃん♪送り付けられて、またおしかけられでもしたら、せっかくキレイに磨いた窓ガラスが鼻の脂だらけになるので、丁寧に来訪をお断りしつつ、こちらから出向きました。
待ち合わせしたのは、新宿(やっぱり新宿なわけで)の会員制の珈琲屋さん。 しっとりと落ち着いた雰囲気に、珈琲の香りが溶ける感じで、うぅ〜んアダルト。 一人で珈琲を楽しむのもまたアダルト。 んがぁ、しかし、ドアを開けた途端に居るわけですよ。 例え見えなくとも匂いというか妖気というか。 夜に見てもちょっと退いちゃう感じの、この時期には酢でちゃんと〆ないと腹こわすかも?と心配になるようなヒカリモノが。 「入会を許可しちゃダメだってば」呟きつつ。 シナをつくって、手招きする彼女の傍に歩き出すと、彼女はレエスのハンケチで口元を押さえながら小声で 「あんたぁ、相変わらずダサッ!」 初っ端からこれかよ…。
店の雰囲気になるべく溶け込めるように努力しつつ、変な緊張感を味わいながら美味しく珈琲を頂きました。 とは言い難く、単にヒソヒソと小声でしかも怪しいワードはメモ帳に書き出しつつ、久振りの交友を深めて参りました。
って、話の内容の殆どが媚薬についてって。
「ねえ、あたくし媚薬試してみようと思うの。び・や・くっ」
「あんたねぇ、今更試すもなにも…まだそんなことにしがみ付いてるの?」
「はん、あんたはスッカリ枯れてたわね。あーかわいそっ」
「んで、飲み薬なの?それ」
「あらやだ。やっぱり興味あるんじゃないの?」
「いや、無い。話がソレならもう帰る」
「そんなツレナイこと言わないでさぁ。ね?後でパフェ食べる?」
「ん。食べる。話聞く」
「使ってみたいって彼も言うし、あたくしも興味あるから試そうと思って」
「うんうん(珈琲啜りつつ)」
「そこでね、どうせ買うなら安く購入しようと思うの」
「そーだねそーだね(煙草吹かしながら)」
「でも大量に買うから安いのよねぇ」
「売り手なんてそんなもんでしょ」「あ、珈琲おかわりください!」
「そこでね、あんた少し捌く?」
「やっぱり、珈琲は旨いねぇ」
その後、店を出てお約束のパフェを奢ってもらう間も、「商品(媚薬)を捌いて」とお願いより、むしろ捌けと詰め寄る勢いをプリンを追加することで流し、駅前のタクシー乗り場付近で熱い抱擁を交わして無事帰ってきました。
そして、今日リンダちゃんから報告のメールが届きました。 やっぱり、一行メール。
全然効かない『姫なかせ』 泣いてねーよ!みたいな
なんだよ?その「姫なかせ」ってのは?
【姫なかせ】で検索をかけてみました。
酒じゃあなさそうだし、 まさか、こんなものを使用したわけでもないだろう。 媚薬って言ってたし、コレだと思うけど
姫ってあんた、何か間違ってるよ。
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