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管理日誌「庭園の午後」
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2003年06月14日(土) 外部フォームご意見募集

先日ノベルウッドに導入しました新サービス、「クチコミ投稿フォームの作品サイトへの外部貸し出し」[使い方詳細]に関して、賛否両論あるようでしたので、今後の運営に関して、ユーザーの皆様にご意見をうかがってみたいと思います。

匿名アンケート形式のご意見投稿ページを用意しましたので、お時間ございましたら、ぜひご協力ください。読者様としての立場から、作者様としての立場から、どちらからのご意見でも結構です。
ご意見のご投稿はこちらから(ノベルウッドのトップからリンクしているものと同じです)

掲示板などで先行して募集の速報を出しておりましたので、何件かご意見をいただきました。フォームでの具体的なご意見も少しですが頂けております。

現時点では、外部への貸し出しはせず、検索サイトからのクチコミ投稿のみに限定した運営を望まれるユーザー様が多いようです。

代表的な理由は、
(1)作品サイトの常連と作者の馴れ合い的なクチコミ投稿が増えると困る
(2)自サイトから手軽に投稿できる事で、作者による自作自演が起きると困る

とのことでした。

(1)(2)のような問題は、投稿を外部に許可していなくても、クチコミ板への注目度が上がれば(=不正を行う価値が生まれるだけの宣伝効果が上がるようになれば)、避けがたい「誤情報」として混在してくるものと思っております。平たく言い換えますと、外部からだろうが検索エンジンからだろうが、馴れ合う人は馴れ合うだろうし、自作自演する人は自作自演する、ということです。
その頻度が高まるのではないかというのが、ご指摘の問題点ですが、それと同時に実質的な推薦投稿も増加するわけですから、「誤情報含有率」については、外部貸し出し無しの状況と比較しても大差ないと予測しています。よって、今のところは、(1)(2)の理由で外部貸し出しを禁止するつもりはありません。

先々、外部貸し出ししているせいで(1)(2)の問題が深刻であるという確信があった時点では、問題回避のために外部からの投稿を中止することも視野に入れてはいます。(そうならないよう祈りつつ楽観視している状態です)

管理人が個人的に懸念していたのは、上記のような問題とは少しズレておりまして、
(3)作品の推薦文ではなく、作者様宛のプライベートなメッセージが公共の場(クチコミ板)に投稿されると困る
という事だけでした。

具体的には「執筆頑張ってください」や「応援しています」というような、好意的メッセージとはいえ作者様ご本人にしか直接的な情報的価値のないメッセージが公共の場に晒されることに、個人的な抵抗感があります。
書き手の皆様がお喜びになるのは管理人としても嬉しいのですが、あくまでも既読の方から未読の方への推薦記事に主眼を置いたコンテンツなものですから(^_^;A 公共の利益に適う情報であってほしいな〜……と思います。

(3)の問題は、ノベルウッドをご存じない読者様が、作品掲載ページの末尾にある推薦投稿フォームを見て、「これは作者さんへの励ましの言葉を送るためのものだ」と勘違いされた場合に、わりと頻発しかねません。
フォームに一文添えることで解決される面もあるかと思いますので、今後、ノベルウッドで提供しております外部設置タグを改良して未然に防いでいきたいと考えております。

さらに、
(4)投稿を受け付けるcgiへの負荷が増大する
という問題点もあります。
外部クチコミフォームのような機能を過去に導入していた作品検索エンジンは幾つかありますが、いずれも「cgiサーバーへの負荷」を理由にサービスを打ちきったり、サイトを閉鎖したりしています。
ですからノベルウッドも遠い将来を見越すと、この問題と無縁ではいられないかもしれません。
ですがそれに関しては、当エンジンはかなりマイナーなので。当分は大丈夫なんじゃないでしょうか。いざ問題発生という段階で、外部貸し出しを終了する方法で、解決できるのではないかと楽観的に考えています。むしろ、負荷でヒーヒーいうぐらいクチコミ情報が集まってほしいものですね(笑)

上記のように、予想される問題点をあげつらいますと、外部貸し出しにはなんの意味もないように思われるかもしれませんが、そういった問題点を補ってあまりあるメリットがあります。
読者様に気軽に投稿していただくことができ、沢山の推薦情報が集まるという魅力です。これはかなり大きな魅力です。リスクと引き替えにでも導入する価値を持っています。

クチコミ機能の運営コンセプトや管理のポリシーなどにあたるものとしては、「良作の抽出」これに尽きます。
オンライン小説については以前から、ふたつの両極端な意見が存在しつづけています。
「オンライン小説はネットのゴミ」
「オンライン小説には市販小説を凌ぐほどの傑作がある」
双方矛盾してますが、どちらが本当なのでしょうか?
沢山読まれた方はすでにご存知のことですが、両方が本当です。
ほとんどゴミ、と斬り捨てられてしまうような拙いものがある一方で、市販小説ではありえないタイプの個性的な傑作が存在している状況です。
ただし、それらは全く分類されていない状態です。良作にあたるかどうかは、ギャンブルです。(人気投票や詳細なカテゴリ分類などを利用すると、多少は危険を回避できます)

読者様が上記のどちらの意見を持つかは、自分好みの良作に出会ったことがあるかによって左右されます。
管理人は好みの良作を幾つか知っていますので、オンライン小説の価値を高く評価しておりますが、そういう経験の無い人が、読んだ事もない作品まで百羽ひとからげにひっ括って「ゴミ」と決めつける様子には、正直、悲しい思いをしてきました。作品は、少なくとも一部なりと読んでみてからしてからしか、良作駄作の評価ができないものなのではないかと、書き手の一人として不本意な気持ちがします。

そのような気分に端を発して、いろいろ考えるうち、オンライン小説全体の評価をあげるために、なるべく多くの読者様に、自分好みの良作と優先的に出会える機会を提供しなければならないという考えを持つようになりました。
それを実現する手段のひとつとして導入したのが「クチコミ板」です。

ある種これは、作品の抽出を読者様の労力(投稿)に頼る機能です。
ですからもっとも重視すべきなのは管理人の運営ポリシーよりも、使う方々のご意向です。
詭弁めいておりますが、言うなれば、「使う人の意見(多数決)を自分のコダワリより優先する」というのが、管理人のコダワリと言えます。でないと快調に運営することは難しいでしょう。成果をあげないものを管理するために力を使うのはイヤーなのです。働くからにはアガリが欲しいのです。(だって限られた時間を割いて運営やってますから、わたくしも一応;)

活発な投稿を募りたいという目標を達成するためには、ユーザー(読者様)の率直なご意見をうかがって、システム性能を向上していくことが必須となります。モニター様は神様(-人-)なむなむ…
機能性の点を考えると、支離滅裂な結果になるような矛盾したご意見を両方導入するということはできませんが、なるべくユーザー様のご意見の最大公約数的な運営状況を実現できるように、前向きに努力していきたいなー、と思う次第です。
成果をあげさえすれば手段は問わないというスタンスで。赤くても白くても鼠をとるのが良い猫で。ポリシーは特になく。モヤモヤっと曖昧に。なおかつ臨機応変に。人の意見に左右されつつ。その場その場の運営スタイルで、今後も頑張ってクチコミ機能を盛り上げていこうかなと思います。

おー、頑張れ! と思われた方は、激励がわりに、クチコミ投稿よろしくお願いします。(あくまで実利的な大阪生まれの人)

外部フォームのテストが終了してからと思っていたのですが、同時進行でいいかという気分になってきましたので、常駐クチコミ人さんのテスト募集も始めました。かなり気楽なルールとなっておりますので、よろしければご興味のある方は、モニターにご応募ください。


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