目次過去未来


2001年12月19日(水) 国家予算と酒の関係



 戦前は国家予算の半分(40数%)近くが酒の税金でまかなわれた。だからこれを味噌(今はつくらんけど)のように各家庭で作られると、ただでさえ貧乏な日本は大打撃を受ける。だからどぶろくのようなものも含め家庭で作ることは禁止されて今日に至っている。
このところ、ビールの一本あたりにかかる税金があまりに大きいので、業者は考えて、麦芽の%の少ないビールと銘打って、アルコール飲料をつくりだした。まぁ、これは日本人のお家芸で、昆布のグルタミン酸に対しての味の素、中華そばに対してインスタントラーメン、蟹に対して蟹かまぼこなどと同じ発想で、ビールとは別物でなおかつビールのようなものとして考え出した。したがってビールにかけられている税率は適用されない、その他の雑酒として扱われる。

 ところが、これにも税金をかけるというので、酔えりゃなんでもいい酒飲みタイプの国民が騒いだ。あんなものビールじゃないと思っているので、ぜんぜん課税されても、買わないんだからなんとも無いが、今、酒税は国家予算の何%を占めているのか気になったので、財務省主税局にメールを書いて質問してみた。
 結果、83兆7.133億円が国家の予算、その内酒税は8.810億円だそうで、割合としては、1.1%にすぎない。ううむ…つい最近まで3%だとばかり思っていたけれど、ほとんど無いに等しいなぁ!こりゃ、取りたくなるわな!
 ニューヨークなどで徴収しているホテル税をみならってか、石原東京都知事がやろうとしているホテル税にも田舎の知事が反対するし、どうなってるんだろう。
世界一の貯蓄率はいまだ変わらない。酒税やホテル税(100円)位何を惜しむことがあるんだろう。酒税がいやであれば、ちょっとの暇と手間をかければ、100%のビールワイン簡単に自家醸造出来る。上に書いたように、酒税が国家予算に占める割合は、1.1%。ほとんど影響ない。国が沈みかかっているんだから、そういう手間がいやな人達は、気持ちよく税金払ってもいいと思うゾ。










myrte21 |MAILHomePage