2001年11月07日(水) |
電撃文庫の早売りげっと |
電撃文庫の本来の発売日を待ちきれず、早売りGet目指して毎日あしげく知っている限りの本屋を通って、そのくらい楽しみにしていた続巻を手に入れてきました。 しかも、立ち読みをしている人から奪ってです。
…ごめんなさい。 それでもどうしても読みたかったんです。 待ちきれない性格もあるんですが、でも、昨今小説ってそんなに売れないじゃないですか。 みんな携帯ばっかりで本読まなくなってて。
それが、今日行く本屋行く本屋、全部売りきれてました。 まだ、早売りの段階なのに。 正式な発売日は10日なのに。
そしてそこが会社帰りに寄れる最後の本屋。 ここでだめだとすると、週末まで待たなければなりません。 どきどきしつつ本屋に向かうと、電撃文庫のコーナーへ。 …うう、やっぱり秋山さんの新刊だけない。
と思ったら、その本を立ち読みしている人が。 お店の人に一応聞いてみる。
「すいません、電撃文庫の新刊って、平積みになっているのだけですか?」 「ええ、出てるだけなんですよ」
うう、新刊ならもっとどばーっと用意しておかんかい。 悪付きつつ、戻る。 立ち読みしている人、まだ読んでいる。
遠くから様子見。 うー、ぱらぱらじゃなくて、本当にちゃんと読んでるよ。 小説立ち読むなよー。
さらにうろうろ。 まだ半分くらいある。 読み終わるまで1時間半くらいか。
続いてうろうろ。 コバルト文庫の青い背表紙のものを、さも興味ありそげに手にし、様子をうかがう。 うう、にやにやしながら読んでる。 ほんとにちゃんと読んでるよ。 どうしよう。
21時まであと10分というところで決断。 ダイエーがしまっちゃうではないか。 そして、お金を払うのが客だ。 うん、言え、言っちゃえ。
ということで、それを買わないならわたし買いたいのですがとの旨を伝え、その人は快く渡してくれたため、奪取成功とあいなったわけでありました(−人−)
とりあえず、タイトルを眺めて幸せに浸る。 この人、タイトルの付け方も秀逸なのだ。 「午後六時四十五分三十二秒」とかこれは別の本なんだけど「我が生涯を戦友と共に過ごし、我が任務を忠実に尽くさんことを」とか。 タイトル見るだけでぞくぞくする。
そして、タイトルに負けることのない文章。 どこかの書評で、言葉の魔術師だと唄われていたっけ。 なんだろう、心地の良い文章。 勢いがあって、繊細で、そして、なにより言葉のリズムをなにより大切にしてることがひしひしと解る。 そして、それを崩さないために、余計な「””」や「符点」をつけたりしないし、繰り返さない。 作者の意図を気付かせるために、そのリズムを崩さないところが気持ちいい。 それに、良く読む作家なら、どこで手を抜いてるくらいはわかるようになったのだけれども、そういう箇所が見つからないのがすごい。
ただ、これからしばらく新刊出ないんだよなー。 この人の難点は、丁寧なあまりに筆が遅いことなのだ。 まぁ、早く書いて質を落とされるよりはましだというのが、ファン共通の見解。
早く続きが読みたいよ〜。
本日の日記の要点: 1・いいから秋山瑞人を読みなさい。(パソコン好き・ミリタリー好き・動物好き・本好きのどれかに当てはまる人ならお勧め) 2・秋山先生、売れて良かったっす。 3・立ち読みしてた人ごめんなさい。
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