2004年05月26日(水)
原稿中ずっと自粛していたCDとDVDをザクザク借りてみた。 とりあえずMAXI×1枚、CD×4枚、音楽DVD×1枚、洋画DVD×2枚。 そううちの洋画DVDを昼間に見てみたのでした。
邦題『息子のまなざし』 題材は重い。ものすごく重いし苦しい。 最初から最後まで続く緊張が最後の最後にふっと弛む。 BGMは一切無い。まるでホームビデオを見ているかのよう。 台詞も少ない。その分、人物を集中して見る事が出来た。 男と女ではいろいろと違う。 自らの命を分けるかのように子を産む女性が持つ感情と、 子の親ではあるけれど女性とは違う感情を持つ男性。 赦せない女性と、赦そうと揺れる男性。 困惑、葛藤、憤り…その描写がものすごく胸をついた。 見ている間は涙など出なかったのに、ラストシーンを見て、 このシーンの後の事を考えるとジワリと涙が滲んできた。 帰りの車で何を話すのだろう、きっと後見人になるんだろうな、 オリヴィエとフランシスが笑える日が来るのかな等々。 約100分があっという間だった。心が震えた。 同じ監督の作品を必ず見よう、そう思った。
今の職場に就くまで映画などほとんど見なかった。 だけど偶に今回のように自分の肥やしになるような作品に巡り会って しまうと、そこから次々に見ようと思える作品に繋がっていく。 私は映画のような話を書きたいのかもしれない。 上手く説明は出来ないけれど、きっとそうなのだろうと思う。
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