2003年04月01日(火)
ええと、今回は『ハッシュ!』と『白痴』を借りてきたけど 後者はなにやら見る時間が取れずそのまま返却…。 また時間が取れたら借り直そうと思いマス。
『ハッシュ!』 ビデオのパッケージの印象からもっとポップで楽しげな話かと 勝手に思ってたんだけど意外に重さも含んだ話だったな、と。 とにかく主人公3人の関係が見ててすごく優しかった。 監督自身がゲイであるというのは1本目の映画が製作された時 から知ってたけど、こだわりがあるのか映画に出てくる いわゆる新宿2丁目の住人がすごくナチュラル…っておかしいか、 違和感が無いというか見てて異様じゃなかった。 彼等の小さな寂しさ、小さな嬉しさ、どうにもならない憤り… それがゲイではない自分にも伝わってくるようだった。
特に、一夜を共に過ごして目覚めると隣にいないのが今までは 当然だったのに、目覚めて隣に誰の姿もないのにお湯が沸いている。 そして一緒にコーヒーを飲んでくれる人が現れて、姿は見えなくても 自分の部屋の何処からかその人の声がする…これって嬉しいよなぁ。 役者さんの表現の上手さもあるだろうけど、私はこのシーンが好き。 そしてだんだんと仲良くなっていく3人の細かなやり取りが好き。 片岡令子の嫌味の無い、サバサバとした、だけど寂しげな感じが絶妙。
家具と家具の間に挟まってると落ち着くって何だか分かる。 私も空間の隅へ隅へと行っちゃうタイプ。 何か寄りかかる物や、自分に触れている物があると落ち着く。 彼氏とかいないし、どちらかと言えば甘えるよりも甘えられるほう だから誰かの近くに寄ろうとするにはすごく勇気が要る。
この映画はなんだか見てる途中は切なかったりするんだけど 最後にはなんだか優しい気持ちになれる作品だった。好きかも。
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