2011年10月17日(月) Chapter2
頼りない月あかりの中
太陽の塔に見守られながら
白い吐息を弾ませた。
温かな陽のひかりに包まれることなど
決してない、と
囁く視線に気づかないふりをして
顔を埋める。
はじまって、おわる。
はじめからおわりまで、
そしてその過程までもが
意味を持たずに
泳いでいる。
ただ、私ひとりの中で。
おわりも、はじまりも、すべて自由だということが
こんなに苦しいなんて。
それだけが、大きな誤算かな。
それ以外は
ぜんぶ、想定内。
だから、また、予防線を張り直してしまった。
それは、つまり、
はじまり。
未来 / 一覧 / 過去