あ い の う た 。
2007年01月30日(火) 右手と左手と、両手と。
久しぶりに発した名前に、
息が詰まるような感覚を覚えた。
今でもね、当たり前みたいに会いたいと思うよ。
そしてその意志を伝える術もまだこの手に握られてる。
だけど、あたしはあの人との約束をまだ果たせてないし
果たしたところで、会えば意味を失ってしまうよね、たぶん。
3度目の冬が過ぎようとしてるけど
こうして あの人を想い出す夜は訪れるし
そんなときは、この部屋で 隣にいたあなたの姿も霞んでく。
だけど、今、あの時みたいにあの人の手がこの右手に重なっても
左手にあなたの手があれば
あたしは迷わず左手を握ると思うんだ。
右手を上げて 光に透かしてみても
遠い夢の中の出来事みたいに思えるんだけどね。
その姿を見つけては 駆け寄ってったこと とか
夜、長電話に付き合ってくれたこと とか
煙草を吸う姿 とか
会うはずのないところで偶然出会ったこと とか
初めて一緒にごはん食べたこと とか
誰もいない公園で花火したこと とか
隣に居たこと とか
もう、あの人は忘れてるだろうな。
いま、何してるかなぁ
って あの頃幾度となく思ったことを
今日、久しぶりに思ってみた。
未来 /
一覧 /
過去