あ い の う た 。



2004年09月12日(日)  オレンジ

眠りについたのは 25時

朝 目が覚めると

AM5:30 緑色に光る文字が見えた。

やけに目が冴えていて 二度寝する気力もなくて

立ち上がって 窓を開けると

まだ明け切らない 朝の空気は

冷えた香りがした。





柔らかいけれど 冷たい風に

思わず

床に落ちていたパーカーを羽織る。





キッチンに行って カフェオレを作って

窓際に座って 飲んだ。





マグカップから掌に伝わる熱は

今のあたしを温めてくれる

たったひとつの、

でも不足ない、





頼みの綱 だ。





暫くすると オレンジ色の朝日が差し込んだ。

目が覚めてから 大切なことを忘れている気がしてたけど、

そのオレンジで 思い出した。









あの人の夢。

タクの





夢。





妙に納得して、

でも 思い出してはいけないものを

思い出してしまった気がした。





覚えているのは

靄のかかった視界の中で ただあの人の姿を認めた、

それだけなのに。





やけに せつない





深く目を閉じて、

膝に額をくっつけた。

パラパラ、という音と一緒に

数センチ開けた窓の隙間からは 雨粒が見えた。





求めてはいけないんだ、

欲してはいけないんだ、





夢見ては いけないんだ。





ただ無性に そう思った。





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