あ い の う た 。



2004年05月21日(金)  Wonderling...


どんなに記憶を遡ってみても、

あたしにはタクとの思い出などほとんどない。






あたしたが タクと過ごせたのは、

実習中のたった1ヵ月で。






想って来た時間がどんなに長くても。






それは、ただ あたしの中での出来事。







きっと その時間に重ねてきた気持ちの、

半分もタクには届いていない。

そして あたしは今更ながら、

タクのことを何も知らない。






なのに どうして、

忘れられずに5年目を迎えようと しているのでしょう。






知らないから5年も好きでいられたんだと思う。

別に あたしはタクに幻想など抱いていない。

かといって嫌なところも見ていない。

そして嫌なところも全部、見せて欲しいだなんて 思わない。






あたしが見たのは、

強くて、優しくて、したたかな、余裕に満ちた顔だけ。






こんな気持ちが 恋なのかどうか。

冷静になれた今、

少し頭を冷やします。

それでも好きだと思えるのなら、

どんなにしつこいと思われても連絡してみようと思う。









フロントガラスの雨粒を 目で追っていた弱虫な自分を、

今はとても悔やみます。



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