オクラホマ・スティルウォーターから

2004年07月28日(水) 今年発行のクォーター(25セント)・フロリダ編


 99年から毎年5種類ずつクォーターが発行されている。独立した順番で各州のデザインが入るもので、オハイオも2002年に発行されている。そして、今年発行のものをやっと見つけたのだが、それがフロリダだった。99年にこのシリーズが始った時には、2004年なんてすごく先に思えたが、もうその年を迎えたなんて、月日の経つのがとても早く感じる。

 クォーターのデザインはというと、各州の特徴になるものと、短い言葉を載せていて、オハイオは宇宙飛行士(アームストロングの故郷があるし)とライト兄弟の飛行機だったが、フロリダはとても興味があったが想像がつかず、ジョージア州の桃のように、オレンジかなあと思っていた。

 スペースシャトルもあるかもね、と以前ネジャーティと話していたのだが、見て意外だったデザインは、スペースシャトルの他にやしの木とスペインのガレオン船、それに、”Gateway to Discovery” というフレーズだった。スペースシャトルはケネディ宇宙センターがあるのでわかるとしても、はて、船? と思った。アメリカ大陸を(再)発見したコロンバスは、キューバやカリブ海の島々や南アメリカの北部を回ったようで、フロリダに立ち寄ったような感じでもなかったし。それで、可能性としてはアメリカで最古の町のセントオーガスティン(St. Augustine)かな、と思った。 

 でもその辺がよくわからなかったので、あれこれ見ていたら、コロンブスの2回目の航海に加わった、スペイン出身のポンセ・デ・レオン(Ponce de Leon)がカリブ海の島に住みついた後、プエルトリコやフロリダを発見したらしい。その後、実際にフロリダの海岸に足を踏み入れたのが、ドン・ペデロ・メネンデズ・デ・アビレス(Don Pedro Menendez de Aviles)とその仲間たちで、そこに作った町がセントオーガスティン、とやっぱりセントオーガスティンにつながった。・・・というわけで、謎は解決(たぶん)。

 セントオーガスティンは大西洋側に面している町で、オーランドからだと100マイルの距離。セントオーガスティンから北に一時間ほど行くと、ジョージア州との州境にほど近い、ジャクソンビルという町がある。セントオーガスティンは最初はスペインの支配下だったが、その後イギリス支配下にも置かれたりして独立したという経緯がある。ここには、Castillo de San Marcosという17世紀後半に造られた要塞があって、イギリスからの攻撃にも耐えたらしい。

 フロリダに行った最初の年にこの町に行ったことがあって、町並みもかわいかったが、五稜郭の形に似た要塞には、捕虜のための牢屋などもあったのを思い出す。行った時には特に思わなかったが、今から思うと、ああいう要塞って他の町にはなくて珍しいかも。


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