オクラホマ・スティルウォーターから

2004年04月15日(木) 税金の締め切り&人質解放

 今日は連邦、州(オハイオ)の税金の書類提出の締切日となっている。今年も去年のを見ながら書きこみ、いくらか戻ってくるので、それが楽しみ・・・・。

 イラクで日本人の人質が解放されたというニュースを聞き、同じ日本人としてホッとした。人質のニュースを最初に聞いた時には、もう少し様子を見たいと思っていたが、なかなか解放されなかったので(人質にとって、この一週間というのは一年ぐらい思えたのではないだろうか)、家族の方の心配も募るばかりだったと思う。今回のことで人質になっている人への一部の政治家からの批判や、家族への心ない批判があるようだが、批判してもことは始まらない、解放されるのを待つしかないと思っていた。

 私は人質にされた人の行動をどうこう言うつもりはないが、現地で宿泊施設を出る前に、いつも死の文字がちらつきながら、それでも自分一人でも行かずにはいられない、と、そこまで思わせただろう状況というのはどういうものだったんだろう、と思う。戦争が終わっても苦しまないといけないのは、名もない一般市民だというのはいつまで経っても変わらない。


 人質解放の条件として自衛隊の撤退が挙げられているそうだが、今回の自衛隊派遣について、個人的には反対だった。行ってしまった限りは大いに人道目的で貢献してほしいというのはあるのだが、派遣に関して気に入らないことがあったのだった。

 何が気に入らないかというと、今回の派遣を決めたのは、アメリカからの要請によるものだったということ。国連決議で派遣が決まったとか、イラクからの要請が日本にあって、その要請を受けて、日本から行きましょう、ということなら納得行くことなのだが(といっても、現在の混乱のイラクがそんな要請ができるとは思わないが)、確かそうではなく(情勢をちゃんと追っていなかったのでわからないが)、アメリカがサダム政権をつぶして、より民主的な政府を作りたいから、復興に手を貸せ、というのは、五十数年前の日本の復興時と大して変わりないような気がする。半世紀経ってもアメリカっておんなじことをしているんだと、思ってしまうのだった。

 おそらく日本人も、アメリカに追従することに飽きてきたという人が多いのではないだろうか。アメリカの人たちもどの国が派遣されているのかなんてわかってない。

 ・・・と、最初は「アメリカが」、と、アメリカ一くくりにしていたが、何のことはない、湾岸戦争の時も、今のイラクの状況も、結局はブッシュ親子がしたことじゃないか・・・。日本はこんなブッシュに手を貸すことはない。そういえばブッシュ側の政党というのは強いアメリカを見せることばかり。アメリカでさえ、現在ブッシュの支持率が最低である。ブッシュが大統領になったのはやはり間違いだった・・・。

 アメリカは、今は他国に呼びかけても応じる国があるが、そのうち呼びかけても誰も応じない、孤独な国になってしまうのではないかと思うのだった。私は個人的にはカーター、クリントンの路線が好きなのだが。


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