オクラホマ・スティルウォーターから

2003年12月07日(日) 冬の富士山

 昨日は寝付いたのが遅かったにも関わらず、今日は天気もよかったし、早く起きて買い物に行ってきた。一人で行動できるのはいいことだ。買い物を終えて家に帰っても、2人ともまだ寝ていた(いつまで寝てるねん・・・・)。

 そうそう、こういう冬には荘厳な富士山を思い出す。静岡の三島での6年間、富士山がいつも見られるというとても贅沢な毎日を過ごした。

 関西出身の私は、三島に行くまでは富士山を見たのが、飛行機から一度、新幹線から一、二度、というところだった。兵庫県でも富士山がぎりぎり見えるといわれるところがあるかないか、というぐらいで、普段は縁のない富士山である。一生に一度、きれいな富士山が見られれば、というのが関西を含め、西日本の人の夢と言っても言い過ぎではない。

 三島に行って間近に見て驚いた富士山というのは、大学の教室でオリエンテーションか何かを受ける時に、ふっと窓に目をやって飛び込んできた富士山だった。こんなに間近で見えるんだ、とびっくりした。富士山が見える教室での授業、富士山を見ながらの屋外の授業(要するに教養の一つの体育)はとても贅沢だった。
 
 そして、きれいに見えるなあと思った時期というのはおそらく12月で、天気のいい日が続き、空気も乾燥しているからか、雪のかぶった富士山がくっきりと見える。アパートに2年間暮らした私は、玄関を開けると正面に見える富士山にいつも感動していた。富士山は季節によって様相も変わるので、富士山の光景は飽きないものだ。

 大学の休みが終わって、新幹線で戻る時に、新大阪から三島に止まるひかりを狙っていつも戻っていたのだが、慣れた頃には、浜名湖に差し掛かる時に目が覚めて、富士山が徐々に見えてくるのを楽しみにする、というのが習慣になっていた。

 三保の松原から見た富士山、伊豆半島から見える、海に浮かぶ富士山、山梨(だったかな?)にある遊園地から見た、差し迫るような巨大な富士山、長野に抜ける時に、富士山の東側を走って見えた、朝日を浴びた赤富士(本当に赤いのでびっくりした)など、どんな富士山でも美しい。

 最後に見た富士山は伊丹から成田への飛行機の中からだ。


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