オクラホマ・スティルウォーターから

2003年10月20日(月) 鐘の音はチャイムの音

 昨日はぽかぽか陽気で、夕方公園に行っても半そでの人がほとんどだった。

 紅葉も木によっては始まっていて、赤いメープルの葉っぱをネジャーティが拾っていた(正確には木から取っていた)。すすきも穂を垂らしていて、持って帰りたかったが、自然に生えているものではなく、明らかに植えられたものなので、持って帰るのは難しそうだった。

 そして、公園の遊歩道をちょっと歩いていると、近くの教会から鐘の音が聞こえてきた。このメロディーは日本人にとっては聞き慣れているもので、実は学校のチャイムとして使われているメロディーだ。

 日本では学校のチャイムが教会で使われているというのはおそらくあまり知られていないと思うが、私は音楽の先生から聞いたことがあって、私の学校では珍しくそのチャイムは使われずに、クラシック曲の何小節かを取ったメロディーだった。

 最初に聞いた時から爽やかなメロディーだったので気に入っていたが、途中、他のメロディーか単なるブザーのような音かに変わった。でもやっぱり元の方がいい、という意見が多かったようで、またすぐに元のチャイムに戻った。今でもその曲を聴くとその部分は私にとっては馴染みがあり、学校生活を思い出す。

 考えてみれば、日本の公立の学校で教会の鐘のメロディーが流れるのはおかしな話で、アメリカの学校に置き換えると、日本の寺の鐘をつく音を録音して、公立校で流しているようなもので、こんなことは絶対にあり得ない。アメリカの公立の学校でも教会の鐘のメロディーのチャイムはないだろうし、あったらきっと抗議が出ると思う。

 いつから、どのような経緯で取り入れられたのか不思議だ。日本の公立学校で日の丸や君が代に関して論議をかもし出していた学校もあったのに、あのチャイムが話題になったというのは聞いたことがない。

 ネジャーティにも、日本ってそういうところが無神経だよね、と言われたが、やっぱりそうやなあと反論の余地はなかった(というより、おっしゃる通りでございます)。


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