オクラホマ・スティルウォーターから

2002年06月01日(土) 海のあるところ

 海のあるところで生まれ育った私にとって、海から遠く離れた内陸で生活できるかという不安がある。

 生まれたところは潮の香りがするぐらいで、歩いて十分行ける距離だった。その後引っ越したところも、がんばれば自転車で行けるところだった。

 今の実家は市内でも山側だが、家から大阪湾を望むことができて、湾をはさんだ関空あたりまで見える。

 大学の時に関西を出て、静岡の三島に行ったときは、三島自体は盆地で海がなくても、隣の沼津や伊豆半島に出れば、海が見えた。

 フロリダに行ったときは、忙しくてなかなか海にいけなかったが、それでも車を1時間半や、2時間走らせれば、メキシコ湾に広がるブルーとエメラルドグリーンと二色の海が広がっていた。

 今のニューハンプシャーはフロリダのときより海に近く、この町は入り江に面しているし、夏の天気がいい週末には10分ほど行けば入り江にヨットが浮かんでいる。

 広がる海を見ないと息が詰まりそうで、開放感をどこで感じればいいか困ってしまう。今度行くところはだいぶ内陸で、海のないところで住むというイメージが湧かない。やはり海辺で育った日本の友人も同じ考えだったが、山間で育った別の日本の友人は、山にいるほうが落ち着くらしい。やはり育った環境の影響は大きい。

 そういえば、フロリダの語学学校にいた、サウジアラビアの王子は、砂漠にいると落ち着くと言っていた。お国柄とはいえ、そういうもんなんかなあ。
 


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