オクラホマ・スティルウォーターから

2002年05月24日(金) 久しぶり

 夜、電話を受けた。相手はミズーリに住んでいるトルコ人のメメットだった。

 メメットはフロリダの語学学校時代のクラスメートで、メメットもFSUに進学が決まっていたが、急遽ミズーリの大学院へ進路変更した。語学学校のクラスメートで同じ時期にFSUに行ったのは結局私ともう一人ギリシャ人の女の子だけになってしまっていた。

 ネジャーティとメメットは一緒の時期にトルコから来ているが、普段連絡を取り合っているものだと思っていたが、今は特に忙しいネジャーティ、連絡を取っていないらしい。

 この5月で、メメットも奥さんも晴れて博士号を取った。二人とも数学で博士号を取ったのだが、どんな頭してるんやろう、、、。

 メメットもトルコに戻ることをやめたらしい。メメットも政府の派遣でアメリカに来ていたが、やっぱり取り巻く状況を考えると、アメリカで就職すればトルコよりはおそらく3倍近いお給料をもらえるし、アメリカに住みつづけたいほうが暮らしやすいに決まっている。ネジャーティやメメットより先にトルコから来ていた人たちも何人かはやはりアメリカに残っているらしい。

 政府から支給されてきているので、もしトルコに帰らなければ、支給額の倍を返していかないといけないことになっている。支給した金額が返ってくるのはいいとして(といっても目減りしているから、支給した額の倍にはならないだろうが)、ここのUNHで経済を勉強したことのある、このプログラムに積極的だった元女性首相は、この頭脳流出に頭を抱えていることだろう。

 トルコに限らず、途上国でも頭脳流出 (Brain Drain) が起きているようだが、途上国が抱える問題の一つだろう。


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