オクラホマ・スティルウォーターから

2002年03月12日(火) 寒さが戻る

 朝には雪がちらついていたが、すぐ止んだ。それにしても、また冬に戻ったようで、春から遠ざかっている。

 といっても、天気のいい日は日差しが強くなったなあと感じられる。あと10日もすると春分の日だ。

 このように気候が変わると、着るものに戸惑いを感じる。春らしい気候だと、冬物はとても重たく見えるし、今日のような寒い日だと、やはり冬物でないと寒い。
 アメリカに来てから(いや、来ても)カジュアルで通していて、おしゃれをする雰囲気でないこの辺では特に着たきりすずめになっている。

 そして、フロリダにいたせいか、Tシャツなら何枚でも持っているのに、冬物がなく、こちらに来て冬物をそろえていったが、途中で梨奈が生まれたりして、体形が戻るまではラフなものを着ていたし、体形が戻っても、汚れてもいいような服を着たりと、もともとおしゃれとは縁遠いのに、より遠くなっている。

 フロリダにいた時は、あまりにもラフな格好で過ごしていたために、日本に帰るとカルチャーショックを受け、日常、目の保養になっていたことを感じた。やっぱり日本人はおしゃれだ。

 日本にいた時もとにかくカジュアルで、ブランド物にもほとんど興味がないという状態だったが、おしゃれをするという意味では、神戸のおしゃれの仕方に倣っていたと思う。

 神戸のおしゃれを一つ挙げると、小物に個人差をつけるということだと思う。かばんや、靴、時計で個性を出すのである。靴は「神戸の履き倒れ」といわれるほど、靴がよく売られている。三宮の高架下やセンター街にも靴屋が多い。残念なのは、私は足が大きいので、普通の靴屋では靴が買えないから、その恩恵は受けていない。

 代わりに目がいくのは、かばんで、ちょっと変わったものに目がいって欲しくなる。それで、個性を出すのはいいが、個性的なものばかりになって、普通のものがないという状態になってしまうのである。

 それでも他の人と比べると、おしゃれの部類には入っていない。自分で個性的過ぎるかなと思っているのが、他の人のちょうどいいという度合いかもしれない。私のおしゃれの範囲はとても狭いが、その狭い中で楽しんでいる気がする。


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