ドリンク剤を物色していると、子供に声を掛けられた。
「おばさーーーーん、かわいいねーーーーーーーーッッ」 周りを見ると私しかいない。 「わたしのことーーーー?」 「そうだよーーーーーーッ(いちいち叫んでいる) いくつなのーーーーーーーーー?」 「あててごらん」 「ごじゅううううッ」 「にじゅううういちッッ」 その後も応酬は続く。 そろそろ店内中に響くこの声をどうにかしないといけない。 「はずれ〜」と応えたあとに 「荷物まとめて座りなさい」 とか 「もう少し小さい声で言わないと恥ずかしくて答えられないよ」と。 「わかったーーーーッ」 最後は三人で大合唱されたよ。 ちょいと恥ずかしい秋の夕暮れであった。
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