今日は私の母の誕生日。 そして新たな戦争が始った日。
どんなに平和を願っても どんなに声を限りに叫んでも 人の力が及ばない事を痛感した日。
それでも私は書き記す。 何度も何度も。
今の気持を。 そして私達が伝えていかなくてはいけないことを。 今日の日記は自分のために書いている。
私の両親は幼い頃に沖縄戦を体験した。 本島中部から上陸した米軍を避けるため、父の家族は北に、母の家族は南に逃げた。 父らは、早い時期に捕虜になって収容所生活をした。 母の家族は、本島南部で避難生活を送った。 海へ、南へと追い詰められながら日々を過した。 具志頭の浜で、家族が丸くなり、持っていた手榴弾で自決を図ろうとした。 今まさに、という時に、近くにいた日本兵に止められた。 そのことは幼かった母の心にずっと残っている。
疎開した人、出兵した人、それらの人々の安否を気づかって不安な日々を送った家族。 そして戦争に巻き込まれた罪もない人々。 誰もがもうこんな戦争はいやだと思ったに違いない。 戦争は天災ではないのだ。 何のために戦うの? そして何を守るの?
私はこの国に産まれた。 原爆が唯一投下されたこの国に。 そして、私は戦争を生き延びてきた母から産まれた。 この国で唯一の地上戦を体験したこの地で。 米軍統治下だった沖縄で。
願う事をやめない。 伝える事をやめない。 考える事をやめない。 それが今の私にできること。
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