なんでもタダになる時代 |
ジャンルについてはひと休み。
ネットは無料サービスが多い。検索yahooしかり、新聞各社しかり、一応ここエンピツも無料サービス。ネット関連で最近驚いたのは無料電話かな。
ネット以外に目を向けると真っ先に思い浮かぶのがテレビ。国営放送は月々2000円ほどかかるけど民放に金を払ったおぼえはない。
無料の基本は広告で、利用者に広告を見てもらい運営費は広告料で賄っていく。最近この仕組みを利用した無料自動車まであらわれた。まだ実用段階ではないんだろうけど、予想より世に出るのがはやかった、ってな印象。あららという感じ。
トヨタも将来は車がタダになっても経営が成り立つように考えていると週刊誌かなにかの記事で読んだことがある。
「ナビで近場のレストランを検索されると広告料を払ってくれる飲食店の情報を流し、その広告料を車の代金に回し、ユーザーは無料で車を手に入れることが出来る」
確かこんな記事。この記事を読み、あらぬ妄想がふくらみ、おいおい大丈夫なのかと不安になってしまった。
検索されたレストランに行くと、お子さまランチの旗にカメラ屋の宣伝が入っていてお子さまランチはタダ。そのカメラ屋で現像すると写真裏に洋服屋さんの広告が入っており、現像代もフィルムもタダ。その洋服屋さんで服を買うと、Tシャツには新型自動車の広告が入り、廻り廻って着るもの食うものこの世の全てがみんなタダ。
おお幸せ。なわけない。みんなタダなら誰も働かないわけで、働く人がいなければ自動車を作る人も、コックもデザイナーもいなくなるわけで、現実には有り得ない。
現実には有り得ないけど実際このような状態に陥った分野もある。
この事実に早く気付いて欲しいのは森さん。今、ネット従事者が一番望んでいるのはインフラ整備でも人材確保育成でも全世帯への普及でもなく(個人情報保護の法案は必要だろうけど)、そんなものは政府の力を借りずともいずれ解決するものであり、全世帯にネットが普及しようがしまいが、ネット関連会社大手ベンチャーかかわらず赤字経営は解消されず、人材をいくら育成されようとこのままではこの分野に職なんてないんです。政府への希望はただひとつ、少額決済可能な国営の電子貨幣を実現して欲しいってのが切実な願いだと思うのですが、業績で利益を上げず、投資側におんぶにだっこ状態の皆様はどうお考えなのでしょう。
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2000年11月28日(火)
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