2009年02月06日(金)
 『進め なまけもの』 斉藤和義

昔友達が、最初は嫌いで、後から好きになった方が愛が深いというか
長続きするというか、そういうことを言っていて、その頃も
あぁ確かに分かるなぁと思ったけれど、最近それをしみじみ感じてる。


サッカー選手でもたまにある。
なんかすごい騒がれてるけど、私はいまいち評価してない、みたいな。
ある時、急にツボをつかれると、すごい戸惑う。

どうしよう、私、彼が好きなのかも知れない…

何がどうしようなんだか、何でどうしようなんだかよく分からないけど
なんでだか、なんかまず「どうしよう」ってなるんだよね(苦笑)



で、しみじみ感じてる相手はせっちゃんだ(笑)

なんてゆーかもう、私はものすごく斉藤和義が好きなんである。
なんでこんなにっちゅうくらい、ものすごく好きなんです。
せっちゃんと付き合いたい。
間違いなくものすごく苦労するだろうけど。

ていうくらい好きなんですよ。


それが、当初の印象はものすごーーーく悪かったのよね。

デビュー曲は「僕の見たビートルズはTVの中」で、
なんだこの狙ったタイトルはって感じで耳にはしたがさして記憶にない。

私が彼をハッキリ認識したのは「君の顔が好きだ」の時で
夜中にやってたモグラネグラって音楽番組のテーマで
ローリーとか出てたんで私はちょくちょくみて、
いつも「なんだこの歌は」と思っていた。

本人も出演したことがあったけれど、
「君の顔が好きだ」とかいうキミの顔はちょっと気持ち悪いって
くらいに正直思っていたし(今みても別にかっこいいとかは思わない)


君の顔が好きだ 君の髪が好きだ
性格なんてものは僕の頭で勝手に作りあげりゃいい
君の肩が好きだ 君の指が好きだ


ってさー、めちゃめちゃ失礼じゃないですか。
なんだこの軽薄な男はってなもんですよ。

特に当時の私は私のことを好きだというひとは
いったい私のどこを何を好きになったんだろうってことを
とてもとてもとても考えるひとだったので

もーほんっと生理的に嫌だったの。
ちょっと潔癖なくらい嫌だったの。

キャッチーでインパクトのある曲の、その部分だけポーンと
私の中に入って来たので、後はちょくちょく耳にしても
なんかこう、毎回嫌な気持ちになるものでむしろ聴きたくなくて


月日は流れる。


私は音楽が好きなので、その後もたびたび彼の歌を耳にする。

う、ちょっといいかも…

でも認めたくはない、みたいな葛藤をする。

だって彼は「君の顔が好きだ」とかいうひとなのだ。

しかしこれだけ世に認められてくると、いいものはいいんだろうなぁ。


そして、誰の曲か知らないけど素敵な歌だ!と思ってた歌が
せっちゃんのうただと知る。もう、いい加減認めざるを得ない。

その頃にフェスで、他の好きなのと時間も被ってなかったしで
ちゃんと聴くと、すごく良かった。すっかり参りました。


でも、そのなんていうか、完全に受け入れられるようになったのは
つい最近です。ずっと生理的に拒否ってた。シカオちゃんなんかもだけど
CD買うほど好きなんだけど、こう「男」全開の歌は苦手でね

もういい加減、そういうモンなのは判った、
判ったけど、できればそういう部分はしまっといて欲しい。
私はそういう部分はみたくない。

だから、あんまりちゃんと聴いてなかった。

ところが、あの、すごく好きなの自覚して部屋でずーっとせっちゃん
掛けてて、聞き流してたものが、ある日急に私の中に入って来たのさ。

あぁ、君の顔が好きだって、こういう歌だったのか。

男の子ってこういうモンだよなっていうのが嫌な感じじゃなく分かって
今となっては、このうた、大好きなのね。




今なら分かる。
私、そういう男が好きなんだ… OTL

で、うまくいかない!!!(笑)

長続きするのは、そういうんじゃなくて私をみてくれるひと。
でも、そういうひととは恋は続かないんだな。
対人間だから恋が終っても親しい付き合いが続く可能性は高いけれど。



君の顔が好きだ 君の髪が好きだ
性格なんてものは僕の頭で勝手に作りあげりゃいい
君の肩が好きだ 君の指が好きだ…


誰の曲か知らないけど素敵な歌だ!と思ってた歌が
せっちゃんだったと知った頃、私のどこが好きなの?って聞くと
「顔」と即答した男と付き合ってた。

えぇぇ、顔なのぉ?

と、ちょっとアレだったけど、顔か〜…顔なのか〜…と戸惑ったけど、
なんかそれを受け入れられたというか、生理的に納得しちゃったの。
で、なんか、ま、いっかーみたいな。
むしろ、そういうのがいいという心境になったっけ。

私はそのひとがとても好きだったんだな。
未来を夢見ることができるひとだったら、
私はその時に変われたのかも知れない。

髪が好きだ。あー言うね、男の子は。シャンプーの匂いとか。
たまたまだけど肩が好きってひとも居たよ。
私は私のこのいかつい肩が大嫌いだというのに、ヤツは誉めてたよ。

やたら手に執着するひともいた…やっぱり自分では全然きれいには
みえないし嫌いな部分で、誉められるとすれば働き者のいい手(ミトじぃか)
って部類であって、違う男性にはごっつくて男の手みたいだって言われたし
でもおかげさまでその時に「この手が好きってひともいるから!」と
すっぱり言えたのでよかった。じゃなかったらあの時、
自覚はあることでも私はやっぱり傷付いてたかも知れない。うん。


とか書いてると、またもてなくなってしまうな。

いや、別にもてなくていいんだけどさ
たったひとりと、出会いたいだけで。


たとえ瞬間であっても
彼らはその時、恋をしていたんだなぁ。


せっちゃんのうたをちゃんと聴いたら、私がその頃には見えなかった
彼らの言説や行動の謎が繋がって、それがちっとも嫌じゃなくなって
むしろ、その時に分かってあげられなくてごめんね〜と思うのですよ。

恋してる時のキラキラがたくさんあって、胸がきゅんきゅんします。
いい意味でも悪い意味でも、男のひとってかわいいじゃない、なんて


で、せっちゃんが好きだ。
せっちゃんと付き合いたい、とか思う今日この頃。


正直わかんない訳!w
でも、こうぬけぬけと表現されると、もうなんで?っても思わなくて
もーそういうもんなんだって、私には理解できないことなんだって
分かるのは、せっちゃんがそう思ってる、恋してるってことだけで

昔クイックジャパンかなんかで椎名林檎ちゃんの特集があって
アンケートみたいな一言コメントで男性が、
一生理解できない、だから…みたいなこと書いてて
そーゆーもんか、と思ったっけな。林檎ちゃんは女濃度高いからなー。

私にも、きっとせっちゃんのそーゆーとこはわかんないわ。
でも、好き。とっても。


分かり合えないものを、あれほど必死に分かろうとした
あの徒労はいったいなんだったのか。

最初はそこにただ「好き」だけがあってそれでよくて
だけどいつまでも未来を夢みれないままでいると
好きの気持ちの方を疑うようになっちゃうのかな。

私はいつも何かを分かって欲しくて、言葉が欲しくて、
だんだん不機嫌になることが増えていく。
そのうち、大抵いつでも不機嫌なようになっちゃう。
分かって欲しいから、一生懸命分かろうとするんだけど、
だんだん諦めて分かって貰う努力をやめる。

あぁ、全くもって徒労だ…。不毛過ぎ。

彼らはたぶんいつでも私に機嫌よくしてて欲しいんだけど
なのに、自分が原因で不機嫌になるから
なんだかもう、どうしていいんだかわかんなくなっちゃうみたいな。

あはは。

まぁこれはもうしょーがないわ。
やっぱり最初にムリがあるもん。信じきれないもん。
私が、根本のところで許せないことを許さないといけない。
私より大切なひとがいたら、絶対に成り立たないの〜。

ないない。
笑えない。



たくさんの好きの中でも『deja vu』がこの頃一番好き。
今の私にはこの曲が「すべてつつむメロディ」みたいなもの。
理屈なんかいらない場所で、透き通った穏やかなものにつつまれて

また、懲りずに夢をみてもいいのかなぁって思う。
好きなひととキスしたい、なんて気持ちになったりする。

実際には、私はこれで小心者なので当分は逃げそうな気がする。
せっちゃんと付き合いたいとか言ってる方が楽チンだし。
「誰にも恋していない時は休みなさい」と歌ってくれてるし。

でもねー彼の歌のおかげで、もしも今度があったなら
きっと素敵な恋ができる気がするって思えるようになったんだー。

せっちゃん好き。
付き合いたい。(しつこい)

「言い訳はほどほどに」ね、はい。
進みますよ、なまけものなりに。



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