2007年07月19日(木)
 『コンピューター ドライビング』 Perfume

久々にミニスカートで街を歩く。

自然に伸びる背中。脚。
顔が上がって、視線はいつもより遠くまっすぐで、腰から前に進む。
やーどんな格好の時でもこんな風に歩いたらカッコイイのにな。
そうやって歩くことさえ久しく忘れていたですよ。


友達に借りた長嶋有の『猛スピードで母は』の2作品がとてもよかったので
表題と共に収録されていた『サイドカーに犬』をみにいく。

私にとっては風が吹いたかのようだった最後の文章は映画では
全く表現されていなかったんだけど、特別な【夏休み】が
本文以上に満載で、私はこの映画大好き!!!

放課後とか夏休みとかをいかにムダに素敵に過ごしたかで
どんな大人になるか決まってしまうような気がするんだ。
それは渦中にいる時にはわからないとても大切な時間。


目がくらむほど鮮烈な日射し。

川端通り沿いに続く鮮やかな葉桜、木漏れ日がキラキラ
大音量のせせらぎ、透明な川面にお日さまが反射してキラキラ

私はいつもの道をいつものように自転車で走って
「あぁ夏だ」って毎年毎年笑顔になった。

あの感じ。

「あぁ夏だ」

って、うれしくなる感じ。
解放される感じ。

私にとってはそんな映画。


去年お墓参りしてきたし今年はいいかなって思ってたんだけど
やっぱまたふらりと温海に行こうかな〜。
夏休みしたくなっちゃった。
「あぁ夏だ」って感じたい。



すんなり伸びた手足の痩せた小四の女の子の目に映ったままの大人たち
ロクデナシのおとーちゃんに、ジャラジャラうるさい麻雀の音
園児にして大人たちの灰皿を洗っていたり、あの当時家に
コンピューターゲーム(テニス=白い横棒と白い○のみ)があったという
一般では考えられない子供だったことを、色々思い出します。

でも他人が思うほど、本人は別にかわいそーじゃないし、
コンピューターゲームがありゃ子供はみんな喜ぶってもんじゃないのよね。

それでも彼女はロクデナシのとーちゃんを愛すべきものと思っている訳で
それはあのかーちゃんの「さみしい思いをさせてごめんね」が
彼女の胸に全く響いていないのをみての通りで

うん、真直ぐな子供ってぇのはなかなかハードボイルドなんですよ。


ヨウコさんの話ないな。
私の視線はずっと10歳の少女だったからな(笑)

あの夏に自転車とコーラとRCを知って、多分少し自由を手に入れた少女、
「いい事ばかりはありゃしない」をうたう恋するヨウコさんの左側にいれた
ことの幸運が眩しい、やっぱり私にはそういう映画なんだよね。


あ、自転車に乗るヨウコさんは想像以上にかっこよかった。
私の夏休みが自転車と直結してることもあって
あー自転車乗りたーーーい!!!
って気持ちが沸き上がってなんだか自分で驚いた。

「私も毎日乗ってるよ」

あれ?私もずーっと、毎日毎日乗ってたよな?
自転車ないと生きていけないとか言ってたのにな。
人生でこんなに自転車乗ってない時ってないよな。
私、こんなに自転車乗りたいと思ってたのか。
このところ自転車に対する心中はちょっと複雑なものになりつつあったし。


「ひとは正直であろうとすると無口になる」

あぁ、そんな感じなんだろうね。
私でもそういう時もあるしな。
それがいいとは思わないけど、少女は誇らし気だったなぁ。


ふぅ。
なんだかのんびりしてたら夏が終わっちゃいそうだわ〜。
実は意外にこの頃開いてる感じなのに。
夏が終わる前に有効活用しなくっちゃ。
このままだと日常と夏フェスだけでめいっぱい(^_^;)


久しぶりに献血に行きました。
相変わらず立派な血液らしくて看護婦さんに感嘆されました。
夏はますます濃くなっちゃう気がするから、軽くなってうれしー。
またがんばって成分作っちゃうんだろうなぁ、私の身体。

次は11月以降です。
次回はここまで溜めずに献血しに行こっと。



あー朝になってもうらみがましい気分が晴れなかったらどうしよう〜。

…。

明日考えよ。



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