2006年01月08日(日)
 『ロマン・スカー』 nil

友人に、うちにあるCDから何かをMDに録ってくれと頼まれて
悩みに悩んだ末、nilの初期ベストを作ってあげた。

nilは、この日記にも何度か出てる大好きなバンドだけれど
ライブはともかく、CDは今まで一度もヒトに薦めはしなかった。

最高のライブ
素晴らしい楽曲

それは自信を持って言えるんだけど、
それがどうもCDだと伝わらない気がしちゃうんだよね

ぶっちゃけ演奏はうまいとは言えないし、
インディーだし設備なんかの問題なのかどうもこう、
音自体がイマイチよくない。前提がそうだと、
いい曲でもまずちゃんと聴いて貰えないのが現実なのね。

ライブだったら、きっと伝わるのに。

でも今のこの友人にだったら伝わるかも知れないなって
まだどこかで悩みながらも曲を選んだ。


高野の紡ぐ言葉やメロディーの痛さ、せつなさ、やさしさ、温かさ
絶望の淵にある希望、愛

私がどうしてこんなにnilが好きなのか
ライブがどんなに楽しいか
あの歌声にどれほど救われたか

私にとってnilのうたは、まさに『金星』なんだ。
黙って聞いてたら奥まで響いて 奥まで届いて

……

伝わるといいな。



キラキラアワード含め、去年の総括はその『金星』を
タイトルに書くつもりでした。

前半の象徴は『全力少年』で、私は新しい生活に色んな意味で
前向きでわくわくしていて、スノボに挑戦してみたり、
それこそ『視界はもう澄み切っている』そんな風に感じていた。


それが悩んだり諦めたりする中でにごらせてくすんでいって
自分が自分の手に負えないように感じる状態になっていって

そんな時、沈みこんでいきそうな私の腕を引っ張り上げて
くれたものの中に彼の歌声もあって

『金星』に『garden』に『サーカス』に『夜の色』に…

聴いてたら本当に、なんだか なんでも どうでもよくなってさ。


だって私の大好きな友人らや高野うたが
ものすごい肯定のパワーを持ってたんだもん。


年末もまぁひどい目にあったけれど、
でもきっと今年は素敵なことがたくさんあるんじゃないかな。
元旦から連日うれしいできごとがちょこちょこあるし。

…もっともアップダウンが激しかっただけで、
昨年も素敵なことはいっぱいあったんだけどねー
なんせ負のエネルギーが強すぎてとても味わってはいられない。
あぁもったいない。



もうそろそろうつむいてるのやめにして動き出そうかな。
差し伸べてくれる手の温かさに素直に感謝しながら
一年中、この温かさをいつも私の内側に持って歩いていられたらいいな。


今この時が歴史の先端(はじまり)
今この場所が地球のまん中



あけましておめでとう。

この日記を読んでいるすべてのひとの新しい一年が
豊かで愛に満ちた、素敵なことでいっぱいの毎日でありますように。

そして、今まで一度もこんなの考えたことなかったけれど
今年は私のためにもほんの少しだけ祈ってやってくださいな。

「いいことあるといいね」って。



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