2002年12月14日(土)
 『Fire』 尾崎豊 (ダバディ本の感想・・・Fair play Please)

えーっと、ダバディ氏の『黄金時代―日本代表のゴールデン・エイジ』読みました。

おもしろいエピソードは随所に散りばめられていたし
ダバディは自分でオタクって思ってる程で私よりよっぽどサッカーに詳しいし

でも、私この本嫌い・・・

何より唸ってしまうのは「私みたいな奴が日本サッカーをダメにする」
って、はっきりきっぱり言われてるようなもんでさ(苦笑)

マリーシアなんて言葉はもう使い古され、かれこれ十数年は
言われ続けているけれど、私は元々これに疑問を持っている。

ダバディにダメ出しされようと、
私は美しいものがみたいし、美しくないものはみたくない。

すぐにすってんころりんするよりも
それでも前に進もうとする姿に心打たれるし

上手にシャツを引っ張るよりも、更にそれを上達させようなんてするよりも
冷静に、シャツを引っ張らずに済むように、未然に防ぐ努力をした方が
ずーっとずーっといい。

一発で退場になるような悪質なファールをしておいて
みつからなければおっけーなんて思想をする奴も、
案の定退場になって尚誇らしげにしてるプレーヤーなんてのも最悪、
危険だった敵プレーヤーをよくぞ潰してくれたと拍手するスタンドの客も悪い。


それらは、決して「厳しさ」とイコールで結べるものじゃないと思う。
お互いフェアにやるってことを前提にして成り立っていた競技なんだから。


だいたい大きなスポーツの大会の前には
正々堂々戦うことを誓っちゃう国民なんだからさ

日本には後ろからバッサリ切っちゃうような文化はないんだ、と思う。
(それは私が武道やってたせいでそう感じるのかも知れないけれど)

で、恥って概念が非常に強くって、卑怯なことは嫌いな国民性でしょ?
誤審が理由で生徒が部活やめたいと思う程に。

この件でもみえる影で口裏合わせたりするイヤラシさもたくさんあるし
ズルイ奴ももちろんいるけど、日本人のそういうとこって絶対美徳だと思う。
えてして長所と短所は紙一重なのだし、生兵法はケガの元、
持ってない資質を発揮しようとしてカード貰うより
いいところを伸ばして欲しい。

世界的なサッカーの常識とは合点しないことなのかもしれないけれど
例えば、プレースタイルは全然異なるけれど、イングランドなんか凄い
フェアだよね(騎士道と武士道はきっと通じるところも多いんだろうな)。


単純に言ったら

コロコロ転がるようになってからのゾノと
これでもか!!!って突進してた頃のゾノと
どっちが好き?

痛いフリして時間かせぐ奴より
痛くても痛い顔しないヒデみたいな奴の方がかっこよくない?
(だいたいそんな演技するより先にボールキープできるようになろう)

いい選手が、悪質なファールを受けて選手生命を絶たれたり
そこまではいかなくても試合に出られなかったりするのは悲しくて堪らない。
例えば、名波にはワールドカップのピッチに立って欲しかったしさ・・・


それこそ、世界中に先頭きってフェアプレーを訴えていけるようになって
欲しいんだ、私たちにはその資質があるんだから。


・・・コイツまたきれーごとばっかりって言われるんだろうな(苦笑)
まぁ本人も私の物言いは極端だってこと、判ってはいる。
んでも繰り返し言うけど、勝負への厳しさと狡さってのは、違うと思うよ。



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