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★2002年05月22日(水)
『FLY LIKE AN EAGLE』 STEVE MILLER (ナイジェリア×横浜F・マリノス)
ナイジェリア 2−2 横浜F・マリノス(前半1−2 観衆:15,320人) 得点:【ナ】オグベチェ(36、46)【横M】坂田(34)奥(44)
仕事を5時ぴったりに終えて、いそいそと平塚へ。 日程やチケット確保の難しさから、本番では観れない可能性の高い ナイジェリア、絶対、この目で観ておきたかったんだ。
おにいちゃんは引越しの荷造りで忙しそうだったし、 横浜FM好きの友達にもふられちゃったので、この日はひとり観戦。 会場は、過去にもう何度も足を運んでいた平塚競技場。 選手は、すぐ目の前だ。 あんな小さなスタジアムで、お気に入りのチームのひとつである ナイジェリアが観れるんだ〜・・・(うっとり)
自国リーグのチームが世界の強豪と戦う。 いつもの、あのスタジアムで戦う。 練習試合といっても、本番前の大切な調整の場。
ナイジェリアのキャンプ地である平塚駅に到着すれば、 そこは緑と白の横断幕でキャンプ地であることをアピールしていたし、 簡易ブースが作られていて、地元のボランティアらしきひとが 競技場へのアクセスを案内し、キャンプ期間に合わせたナイジェリア関係の イベントのチラシやタウン案内を配布していて、
毎日メディアのキャンプ地情報をみていたけれど 実際にキャンプ地に訪れたのは初めてだった私は駅から大はしゃぎで 自国開催の幸せと喜びを噛み締めていた。
いつもは乗り場に行けば乗れるバスには、長い乗車待ちの列。 競技場のある公園内では、チケット譲ってくださいのボードを掲げるひと。
いよいよだ。みんな待ってたんだ。 めいっぱいのわくわくを抱えて、私は競技場へ向かって走り出した。 私の、4年に一度の長旅が、ワールドカップが始まった!
と・・・いやー・・・やけにかっこよく書いてますけどね、 うかれてて走り出したい心境だったのも本当なんだけど、 実際にはバス待ちと夕方の渋滞で、開始ギリギリだったのだ、ははは。 ほぼ満員のバックスタンド中央部に無理やり一席探し出し、 席に着くなりキックオフってな状態。 走らなきゃアウトだったよ(笑)
最初に目に飛び込んできたのは、鮮やかな、グリーン。 ナイジェリアの新ユニは産まれたてのカマキリ色だった・・・。
うげーーー 変っ変っ!絶対変ーーー!!!背番号みにくいしー!
てなことを思いつつ、両チームのメンバーを確認して、 その後は、始終ニコニコだった。 来日したての調整不足?という感じではあったものの この試合そのものが調整な訳で流し気味のナイジェリアに 一泡吹かせようとがんばるマリノス、ってな試合展開。
俊輔は怪我を押して出るまでもないって試合なんだろうけどさ、 ねーさん的にはこう、最終メンバーに残れない悔しさなんかを いい方に転化して、やってやるぜってとこをみせて欲しい訳さ。 そんな意味でも、おっくんはいいねぇ。いい選手を補強したね。 FK、ごちそう様でした。 (あ、もちろん波戸も偉い、がんばってた。)
ナイジェリア、さすが世界の強豪と思わせる場面は随所にチラホラ ありつつも、まぁスパーリングだからなぁ。。。 大好きなオコチャはでなかったし、カヌは何にもしてないし(苦笑) って中で、初見の9番オグベチェはいい!!!速い速い!!! こちらもまた見事なFK、ごちそう様でした。 17歳なんだってよー!いや末恐ろしい。。。
こういう試合って、いわゆる主力よりも、当落線上の選手の方が アピールしようって気持ちがあるから、いいものみせてくれるんだよね。
私が生で観て、生涯で一番テレビの中の映像と目の前の現実が こんなに違うものかと驚いた98年のあの日から、 ナイジェリアはお気に入りのチームのひとつ。 頭では判っていた筈の身体能力の高さやあのスピードを目の当たりにして (五輪では日本とも対戦してるし、凄いってことは判っていたのよ、うん) スペインを観に行ったハズの私は「すげーすげー」「楽しい〜!!!」と ひとつひとつのプレーに笑いが止まらない状態で、すっかりファンになってしまった。
オグベチェのプレーに観客がどよめき、すげー・はえー・うめー・ 足が伸びるよなどのコメントを出すたびに、自身一度通った道であり あの時のショックがまざまざと私の中によみがえってくるもので
「そうだろう、そうだろう」 「私も驚いたよ、ほんとに」 そして 「彼ひとりじゃない。本気のナイジェリアはこんなもんじゃないよー!」
などと、ひとり勝手に心の中で相槌を打ち、うなずきかけていたのでした。 少しでもSUPER EAGLESの片鱗を平塚のみなさんに観て頂けてよかった、 なんて気持ちになってみたりして(笑)
とっても楽しかったから、試合後もニコニコ。 スタンドを離れ、一服して帰ろうと試合を振り返りつつ ぼんやりタバコを吸っていると、壁に大判用紙が貼ってあるのを発見。 気がつけば地元小中学生たちが書いたナイジェリアへの壮行メッセージが そこかしこに掲げられていて、出口まで眺めながら進む。
女の子はやっぱり優勝してください、とか、がんばってください、 なんて言葉が多くて、何書いたらいいか困ったんだろうな〜。 中学生のサッカーやってる風の男の子たちは各選手宛メッセージも 多くて、オリセーのロングシュートはかなり印象的だったんだなぁ。 一番人気はやっぱカヌーだな。 なんて思いながら次へ進んだら、急に字が大きく稚拙になり なんたら小学校の低学年のものに切り替わる。 目に飛び込むのは、大きくくっきりはっきり書かれた
「日本一」
どんなにナイジェリアががんばっても、日本一は無理だと思います。はい。
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