12月の12日は 本当に危なくて
「苦しまないような最後にしてあげましょう」と主治医に言われ
気管切開とか 心臓マッサージ等の
「延命治療はしない」という同意書にサインしました。
肺の中の菌に対抗できる薬がもうないのです。と。
もう ほんとにほんとに最後だと思いました。
ショックで義姉は 駐車場で車をぶつけ
夫も 峠道でスリップしました。
何もかも 悪い方向へ向かっているのだと思いました。
しかし ネットの友人が
「いや 大きな守護神に守られてるのではないか」と言ってくれて
はっと しました。
あんなにゼイゼイ言っていた義父の呼吸は普通になり
肺の音が消え だんだん熱が下がってきました。
そして 今日 酸素マスクが はずされました。
義父は 普通に会話できるようになっていました。
ボケもなく ちゃんとまともです。
義父は 苦しいさなか 壁の一点を「誰?」と言いながら指さしていました。
「アレをなんとかせえ」
私も振り返りましたが 何も見えません。
それは何度も繰り返されました。
義父には 死に神が見えていたのでしょう。
ソレは カマを振り上げて笑っていたのでしょうか。
でも 義父は 打ち勝ちました。
病院は太平洋に面した山の上にあります。
早朝 朝日が昇り 宮古湾いっぱいに光が射し込んできました。
まさに「希望の光」でした。
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