日々の泡・あるいは魚の寝言

2000年11月29日(水) 執事型黒猫ロボット

これは便利だなあ、と、しみじみかみしめています。
というのは、パソコンに来るメールを、携帯電話に転送するように設定したのです。
するとなにがいいかというと、いつでもメールの着信がわかる。
携帯電話は、メール着信音を鳴らしてくれるからです。

うちのプロバイダは、ODNですが、メール転送の設定で、コピーをプロバイダに残す設定にすると、電話にメールを転送したあとも、同じメールが残るから、あとでパソコンで受信し直して、保存することができるのです。
もっとも、F209iは、250文字しか受信できないので、メールは途中で切れてしまうし、添付ファイルは当然うけとれませんが、それでも便利です。
急ぎのメールがきても、すぐにわかるから。

出版社で、メールで連絡を取ってくるところは、自分たちは一日パソコンの電源をいれていますから、相手もすぐにメールを読むものだと思って、急ぎの時でもメールを送ってくるのですね。
でもわたしは、仕事はワープロ専用機でやっていますから、当然のように、仕事中はパソコンの電源をいれていません。
するとどうなるか。
「あの…メール、送ったんですけど、みてくださいましたか?」
という、困った声の電話がかかってきて、それからあわててパソコンを立ち上げ、
今更のようにメールチェック、ということになります。

これがね。けっこう、気になっていたんですよ。悪いなあと。
で、反対に、急ぎのメールを待っているときは、こちらは何度も、パソコンでメール受信をしなくてはなりませんから、めんどうです。待つのもつらいし。

そこで、携帯電話。
いつでも、メール受信を知らせてくれる、お利口なF209i。
わたしはこのためだけに、こいつを買ってよかったと思いました。

それにしても、と、感慨に耽ります。
わたしが作家としてはじめて本を出した七年前。
あのころわたしは、コクヨの原稿用紙に手書きで童話を書いていました。
今は、メールに添付で、編集部に原稿を送ります。
こんな未来が来るなんて、夢にも思わなかったなあ。
この日記の、これから先に、わたしはどんな未来を綴るのでしょうか?
わたしは基本的に楽観的な人間なので、明るい未来しか想像しませんが、
その未来の日記を書く自分が、そのときどういう機械を使って仕事をしているのか、そのことの想像だけは、つかないような気がします。
(猫型の執事ロボットとか、そばに寝てたらかわいいとか思いますが。
「お仕事のしすぎです。お茶の時間にしませんか?」とか、
赤いリボンの蝶ネクタイをつけた黒猫ロボットがいってくれたら、かわいいなあv)。


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chayka [HOMEPAGE]