これは便利だなあ、と、しみじみかみしめています。 というのは、パソコンに来るメールを、携帯電話に転送するように設定したのです。 するとなにがいいかというと、いつでもメールの着信がわかる。 携帯電話は、メール着信音を鳴らしてくれるからです。
うちのプロバイダは、ODNですが、メール転送の設定で、コピーをプロバイダに残す設定にすると、電話にメールを転送したあとも、同じメールが残るから、あとでパソコンで受信し直して、保存することができるのです。 もっとも、F209iは、250文字しか受信できないので、メールは途中で切れてしまうし、添付ファイルは当然うけとれませんが、それでも便利です。 急ぎのメールがきても、すぐにわかるから。
出版社で、メールで連絡を取ってくるところは、自分たちは一日パソコンの電源をいれていますから、相手もすぐにメールを読むものだと思って、急ぎの時でもメールを送ってくるのですね。 でもわたしは、仕事はワープロ専用機でやっていますから、当然のように、仕事中はパソコンの電源をいれていません。 するとどうなるか。 「あの…メール、送ったんですけど、みてくださいましたか?」 という、困った声の電話がかかってきて、それからあわててパソコンを立ち上げ、 今更のようにメールチェック、ということになります。
これがね。けっこう、気になっていたんですよ。悪いなあと。 で、反対に、急ぎのメールを待っているときは、こちらは何度も、パソコンでメール受信をしなくてはなりませんから、めんどうです。待つのもつらいし。
そこで、携帯電話。 いつでも、メール受信を知らせてくれる、お利口なF209i。 わたしはこのためだけに、こいつを買ってよかったと思いました。
それにしても、と、感慨に耽ります。 わたしが作家としてはじめて本を出した七年前。 あのころわたしは、コクヨの原稿用紙に手書きで童話を書いていました。 今は、メールに添付で、編集部に原稿を送ります。 こんな未来が来るなんて、夢にも思わなかったなあ。 この日記の、これから先に、わたしはどんな未来を綴るのでしょうか? わたしは基本的に楽観的な人間なので、明るい未来しか想像しませんが、 その未来の日記を書く自分が、そのときどういう機械を使って仕事をしているのか、そのことの想像だけは、つかないような気がします。 (猫型の執事ロボットとか、そばに寝てたらかわいいとか思いますが。 「お仕事のしすぎです。お茶の時間にしませんか?」とか、 赤いリボンの蝶ネクタイをつけた黒猫ロボットがいってくれたら、かわいいなあv)。
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