CORKSCREW Diaries(米国編)
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2006年04月28日(金) 宗教論争(17日目)




いよいよ週末から寮生活が始まる。
今まで隣町でホームステイしていたお陰で、
メシは美味だったものの、何かと行動が出来なくて面倒だったが、
これでようやく自由が手に入る。
しかし何もしなければ意味はない。
勝負はこれから。
あんまり逆転裁判ばかりやらないようにしよう。

ウチのホームステイメイトはルームシェアをするらしい。
紹介されたのはインド人の女の子で、
やった! カレーパーティーだ! インドカレーだ! 万歳! 招待して!
と無邪気に喜んだその他大勢であったが。
その帰りの車で、宗教論争は起こった訳である(大袈裟だけど)


うちのおかんのカレンはいい人なんだけど、
どうもキリスト教のことになるとミサカイが無くなるのが玉に瑕で、
帰りの車でインドの宗教の輪廻転生の話になり、
ウチのホームメイトが、
「私は輪廻転生を信じる」って答えたのが気に入らなかったらしく、
そっから延々とキリスト教の話になったのである。
ベラベラ話していたから全然聞き取れなかったのだが、
聞き取れた部分を繋ぎ合わせると、
「ブッダは生まれたときには人で、死んで神になったのだが、
 それはおかしいのではないか。
 (どうやらイエス・キリストは最初から神の子だったと言いたいらしい)」
とかとかとかなんだけど、
全く以て悔しいのだがあまり反論できなかった。
大体キミタチのご先祖様であるローマ帝国だって多神教ではなかったじゃないか。カエサルもアウグゥストゥスも神になったじゃないか。
それはどうなのだとか多少反論したが、
もう少し英語が達者なら本当に論争して叩きのめしたかった、実はちょっと。
ホームメイトは後ろの席で寝ていた。ズルいっ。そっちがフッたネタなのに。


まあ、その後カレンは謝ってくれたしそれは別にいいのだが、
宗教に関しては何も考えていない典型的日本人の僕だけど、
日本人で良かったなあと思う。
宗教だけでなく色んなものに寛容なのが日本人だ。
キリスト教も仏教も神道もイスラム教もゾロアスター教も別に何でも来いだ。
さすがにオウム真理教とかは困るけど。
特定の宗教を非難したりすることは無い。
ま、関心もあまりないんだけど。
僕は別に他国の宗教に対してどうこう言う気は無い。
それぞれに尊重すれば良いと思っている。
別に理解しろとか言うんじゃない。
ただそこに、そういうものがあって、それを尊重しさえすればいいんだ。
人の心の中に神はいる。
それが何であろうと、別にいいじゃないか。


カルチャーショックと言えばカルチャーショックだった。
古き良きアメリカのご婦人って言う感じの女性です。カレンは。
真面目だし、保守的なんだろうな。
そう言えば「ダ・ヴィンチ コード」についても批判していたのを思い出した。
何でもありの日本人たれ。
これがウチの大ボスが言っていたことなんだなあって、
今更ながらに気がついた。
アメリカ生活は、まだ、始まったばかり。





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