CORKSCREW Diaries(米国編) |
夜中の3時40分にまた隣家の歌声で目が覚めた。 ここ最近毎週だ。 締め切った窓から聞こえて来るというのだから相当でかい声であるに違いない。 やれやれ。 さすがに今回も怒り真骨頂で家の前まで行って呼び鈴を何度も鳴らす。 「ねえ、キミが唄うのが好きなのは分かるんだけど、今は夜中の3時半なんだ。 普通の人間は寝ている時間なんだよ。 キミが唄うゴイステを僕も好きだ。 しかしミネタも自分の唄を夜中の三時半に大声で唄えとは言ってないはずだよ。」 こんな風に冷静に言えたのかどうかは甚だ不明だ。 とにかくあのばかでかい声での歌声に僕が辟易しているのは事実だ。 窓締め切ってるのに道路を挟んだ向かい側のアパートまで歌声が聞こえてくるなんてまったくどうかしてる。 家まで行って呼び鈴を鳴らすとその歌声は止まる。 が一度目が覚めてしまったものはそう簡単に再び眠ることは出来ない。 ただでさえ眠れないと言うのにどうにかならないのだろうか。 無理だろうな、たぶん。 しかし何故いつもきっちり夜中の3時半なのか、それが甚だ疑問だ。 一体彼は何する人なのだろう。 ともあれこうして僕の眠れない夜は加速していく。 |