CORKSCREW Diaries(米国編)
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2003年01月09日(木) 誰の記憶にも残らないほど鮮やかに消えてしまうのも悪くない


イントロを聴いて僕は想い出した。
あの日唄っていた曲だってことを。
遠い記憶の片隅の、奥の奥の方にしまっておいたことを想い出した。
そして当時はこの曲を聴きもしなかったことも。



「あまり自分自身というものを出しすぎないこと」を僕は最近学んだ。
「自分というもの」をパブリックに出し過ぎてもいいことなど何一つ無い。
そんなものは「わかる」人の前でだけ出したらいい。
「自分らしさ」を持つことはとても重要なことだが、
けれども任務を遂行するに当たって重要か?
少なくとも今の僕には必要ない。
無口で自分を出さない僕でいい。
人から過大な評価もされない代わりに貶められることも無ければそれでいい。
今僕がこの世から忽然と消え去ったとしても、
たぶん誰の心にも残らないだろうし、僕はそれで全く構わない。
こんなところでこんなことを書いていることだって周囲が誰も知らなくったって構わない。
こんなにほそぼそと続いているこのdiaryを読みに来てくれる人が少なくと言う事実其れだけで僕は十分だ。
半ば惰性で読み続けてくれているのかも知れないが、それでも僕には十分過ぎる。
「自分らしさ」を出すのは此処ぐらいでいい。
「わかる」人の為だけに出せばいい。
そういう人は「匂い」で分かる。
僕は最近そういった「匂い」を嗅ぎ分けられるようになった。
これも「大人になった」と言えることなんだろうか。
それでいいと思う。
戦う相手は自分自身だけで十分だ。



♪「Swanky Street」the pillows




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