CORKSCREW Diaries(米国編) |
うちの病院は公共の病院と言うこともあってかなりの数の患者がやって来る。 一日2000人以上の患者数である。 まあ大病院って言うのは、それだけ組織が大きい分小回りが利かないことが多い。 正直患者数に対してスタッフ数が足りていないと言うのが現状で、 それに対して患者は山ほどやって来るのでサービスがどうしても追いつかないというのが現状だ。 事務処理的過ぎるという批判があるのは重々承知だが、 事務処理に徹しないかぎり患者に診察を受けて貰えないと言うのも、 悲しいかな、現状である。 当然のごとく、 出来ることと出来ないこともあり、 それに対して文句を言いに来る患者も時々いる。 そりゃあ無理である。 もともとやってないものを出来るはずはない。 「他の所はやっている」 いやあそんな論理を振り回されても我々は困る。 公共の施設である以上、全ての患者に対して平等なサービスを行わなければならない。 それを履行することは我々の勤めである。 1人の要望に対してそれに応えることは当然出来ない。 それは無理である。 そんなにわがままを聞いて欲しければ、 専用病院にでも作って世話してもらえばいいのだ、 ってのは極論だけど。 けれどもかなりの患者がさまざまな不都合に堪えているのだし、 スタッフもスタッフで医師や患者がスムーズに診察を受けられるように尽力しているのだ。 それをあーだこーだ言われてもね。 まあ、自分のわがままが通らない場合喚き叫ぶ患者もいたりするが、 そう言うのに対しては非常に冷たい対応になるのは、 どうしようもないかもね。 うちら、確かにサービス業だけど、 だけど提供される側もする側も、 やっぱりルールと節度と礼儀にのっとってやんないといけない。 「お客様」だけど、「お客様は神様」ではないね。 あ、読者様は神様ですけど(笑) |