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2004年09月04日(土)     指名週間の悲劇


私が勤めていたキャバクラにはいろいろイベントがあった。


「パジャマデー」


「浴衣デー」


「ワイシャツデー」



と、決められた服装のイベント。


この程度ならいいんだけど


「同伴週間」


「指名週間」


そんなのまである。


このイベントが始まると胃が痛くなる思い。


それでも、裕が手伝ってくれたりして


とりあえずは、ノルマクリアができていた。






そして、その週は「指名週間」だった。


1週間で指名○本


そんなノルマが立てられた週。





裕の助けが無い為、ノルマまであと少しの指名が足りない。

大体、「指名週間だからお願い、来て!」

そんな営業電話をかけてお客さんが来るワケが無い事に

私は気付いてなかった。



あと少し、あと少しなのに・・・。



そんな思いの中、裕から突然朗報が飛び込んだ。





「今からみぃのお店行くわー。」





一瞬ハテナが飛び交った。


東京へ逃げている裕がどうやって?


でも、裕は

「みぃの顔が見たくなったから行く」

そんな風に言っていて。





裕が名古屋に出てくれば危険なのは承知だった。

もし、誰かに見つかって捕まったら。

大変な目に合うのは目に見えていた。




イヤな予感がする。




でも、私は指名が欲しくて



「気をつけてくるんだよ。」



そう言って電話を切った。








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携帯の留守電には



裕からのブチ切れメッセージが届いていた。







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