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2004年06月05日(土)     彼女との出会い


彼女に初めて会ったのはいつだっただろう。



あれは、確か。


私が裕の店に通い始めて数週間たった頃。


裕から話を聞いた




「すっげぇ客が付きそう。

 系列店のホストの客なんだけど、

 いきなり来て30万円のボトルをポンとおろしてったんだぞ。」




どんな人なんだろう。


凄く興味を持った。





そんなある日


私は相変わらず仕事の後に裕の店に行った。


そして、他の友達と話しながら呑んでいると


他のお客の席に付いていた裕が突然私の所へきて



そして突然キスをした。



それを見ていたお客は店を飛び出して行った。


その子は裕がイロコイ使っている子で・・・。


ヘルス嬢をしている彼女はお世辞にも可愛いとは言えず


誰が見ても「イロコイ」の相手だった。


だけど、彼女としては本気で裕と付き合っているワケで・・・。






「どうしたの?」



私が聞くと、裕は



「アイツにボトル下ろさせようとしたら断りやがった。

 みぃの事『本当はあの子が本命なんでしょ』ってしつこかったで

 ムカついたからさ。」



と答えた。




外へ飛び出した彼女はたまたま外へ出ていた店長の隼人に話をしたらしく


ブチギレて戻ってきた隼人は


店内に入るなり裕を殴り飛ばした。





その後、裏でお説教をくらった裕は


とあるお客の所へ行って謝っていた







「みっともないとこ見せてすみません。」




「気をつけなさいね。」





裕が彼女に気を使っているのは明らかだった。


彼女が例の30万のボトルを下ろす女であるのも間違いなかった。
















あの時私は彼女を初めて見た。


ボサボサの金髪頭に太った体。


後姿から見ても決して美人ではないと想像できた。





あれが、彼女、くるみとの出会いだった。









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裕を間に・・・。








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