旅 - 2007年11月21日(水) 「趣味は?」って聞かれて,「旅行」と自分から答えたことはない. 旅行することを「趣味」だとは長いこと思ってなかったし,今も思ってはいない. 読書や楽器を触ることは「趣味」だと認識していたけれど. 私にとって,「旅」は「好きでしていること」と言うよりは「しなければいけないこと」に近い. もっと正確に言えば,「見るべきもの」を見るために,「会うべき人」に会うために行くことが私にとって「旅」であって,それは別に距離とか,地域とか,交通手段とかは関係ない. だから,会社とかでたまに「旅が好きだよねえ」とか,初めて会う人への紹介で「よく旅に行ってるんですよ」と第三者から言われるのは,とても違和感がある. もちろん,否定はしないけれど. 旅をするとき,旅に出るとき,私はいつも「もう帰れないかもしれないなあ」と思いながら,家を出る.もちろん,今のところ,無事に帰ってきているのだけれど. だから,旅に出るのが「楽しみ」なのは,計画をしている時だけで,実際に行くときはいつも,どことなくある「寂しさ」と「怖さ」が入り交じっている. そして,旅先では,否応なく,「自分」と向き合うことになる. 今のところ,その向き合った自分を受け止められているけれど,いずれきっと,受け止められなくなるときが来る気がする. -
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