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方角 - 2006年06月22日(木)

何だか最近人から「相談」というよりも「分析」を頼まれることが多い.

もちろん,人を「分析」するのはあまりいい感じはしない.それに,その「分析」把握まで「その人」が「私」に見せてくれている「一面」でしかないし.

ただ,そういった人たちが悩んでいるのは分かるから,すこーしだけ,お手伝い.

私にそうんなことを頼む人は皆,何となく,どことなく似ている気がする.
人は多面体で,なので色んな可能性をもっているはずなのに,何故か「自分はこう」という思いに捕らわれている.

みんな,頭もいいし,まじめなんだけれど,真面目な分だけそう「思い込んで」しまうのかもしれない.

私は,数年前から自分を「思い込む」のはやめた.

もちろん,完全にやめられたわけじゃないけれど,自分で自分を決めてしまうのは,自分で自分の可能性を狭めてしまうことなんだと感じ始めたから.

私に「相談」してくる人たちにそんなことを伝えようとしたこともあったけれど概ね返ってくるのは「分かってるけどできない」という答え.

何故できないか,を重ねて問うことはしないけれど,多分彼女たちは「怖い」のだろう.

今までは思い込んでいた「自分」があるからこそ,ある程度の方向性を決められたけれど,それがなければ,彼女たちにとって磁石をもたずに見渡す限り海のど真ん中で船に乗っている感じなのかもしれない.

でも,磁石なんかなくても,太陽の位置で方角は分かる.

それはきっと,私が伝えるよりも,彼女たち自身,自分で気が付かなければその「技」は身に付かないんだ.

例え,方角が分からなくても「航海」を楽しむ.
それも,けっこう楽しいんだけど.


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