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教えるということ - 2004年10月08日(金)

「後輩」という言葉に何故か縁の無い私。
高校も、大学も、クラブには「後輩」というものがあまりいませんでした。
もちろん、1人か2人いたけれど、あまり「後輩」と接することはなかった気がします。

こんな私に、「直属の部下」ができて1週間。
一緒に仕事をしてみて、外から見える一面と随分違う一面を持つ彼女に驚かされます。
自分の忙しさもあって、まだ彼女に系統立てて教えられていないことが少し気にかかります。

彼女は彼女なりに一生懸命新しい仕事を「理解」しようとしています。
そして、自分なりに仕事をしているのですが、その工程がまどろっこしいことがしばしば。
慎重になろうとするあまり、無駄な時間と労力を割いてしまう彼女。

もちろん、責めることなどしません。
けれど、端で見ていてやっぱり気にかかります。
かといって「そのやり方はだめ」なんて言ってしまえば、まだ慣れない仕事にオロオロしている彼女のピンと張った糸は切れてしまうでしょう。

「怒られないように、慎重に。迷惑をできるだけかけないように」

そう思いながら仕事をしている彼女には何度も根気よく教えていかなければなりません。

上司は部下に迷惑をかけられるためにいること
最初から全部完璧に、スムーズにこなそうとしないこと
仕事の優先順位を考えながらすること

そう考えながら、ふと、自分の最初の上司を思い出しました。
彼女も、度々失敗する私に根気よく教えてくれていました。

あの時の上司もこんな気持ちだっただろうか?

ふと、元上司とゆっくり話してみたくなりました。





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