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振リ返ル彷徨ウ軌跡ヲ見ル

■ 2005年10月27日(木) *

そうなんだ

結局表面上では何も無かったように
過ぎ去っていくんだ

まるで見えない壁に阻まれているように
君に近づくことが出来ないんだ

君は私には気づかずに
ただ日常を紡いでいく

私のことなど知る良しもなかったかのように


最初に近づいてきたのは君だったのに

突き放して離れていったのも君だった


傷つくことも傷つけることも嫌だった
だから私は何も言わずに逃げ出した



今、何事も無かったかのように過ごしてる君を
とても遠くから見ている気がする

どれだけ力いっぱい叫んでも
私の声は君には届くことは無い

声にならない声は 見えない壁にかき消されてしまうから

君に届かないでと願うから


振リ返ル彷徨ウ軌跡ヲ見ル


此ノ場所ヲ記録

written by キサラギ | 手紙












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